神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。


記事のアーカイブ

2022年07月22日 17:24

刹那の狭間

日々感じた事などという大袈裟な事ではなく、というのは今の時代、なかなか何かを感じるというのが難しい、それは僕らは情報の濁流の中に身を置くしかないから、自分が何かを感じるには、経験したのちに一拍必要なのだけれど、この濁流は大切な一拍を許容してくれない、自分が感じる前に他者の様々な感想が刹那の狭間、ほぼ同時に流れ込んできてしまう。

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2022年07月19日 11:57

せめてアーカイブだけは心の中に

社会情勢を始め、自分を環境や状況は目まぐるしく変わり続ける、というより情報が流れ込み続けてしまうので常に変化し続ける事を強要されてしまうなかで、考える暇すら与えられない、強迫的に何かを・・・・・強要され続ける。考えずに、反応し続けるだけ、スピードについてゆく為には反応し続けるだけで精一杯なのだと思います。そんな環境において、自分の経験というのはどこに記述され続けるのかというと、やはりこれは、スマホの中、というよりストレージなのか、もしくはクラウド上なのか。自分の歴史、自分のアイデンティティはクラウド上、写真や動画や短文として仮想空間に献上され続ける。時には流れ込み続ける情報を遮断して、クラウド

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2022年07月17日 18:49

分節機能

スマホのカメラ機能の進化、外を歩いていて空を見上げる、鮮やかな緑の木々の上空の澄み渡った青空を際立たせる乳白色の雲。このコントラストに感嘆し、スマホのカメラを向ける。切り出したスマホ内の写真と実際の目の前の景色を見比べてみると、明らかに実際の景色より美しい、切り取られた写真。景色に感嘆した一瞬ののちに、思い出として醸造され美しく装飾された情景であるかのような。本来、情景が美しさを獲得するにはそれなりの時間が必要になるのだけれど、スマホのカメラ機能という科学ツールを使用する事によって、風景を切りだした瞬間に時間の経過を省いて、現実を装飾して提出してきてくれる・・・・・・という、ちょっとした違和感

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2022年06月30日 10:56

冷却される精神

なかなか冷めきらない大気が充満している森の中で、あれはまだ若いホトトギスなのか、あまり上手ではない鳴き声で森全体を振動させていた、ホトトギスの鳴き声にはついつい、聞き入ってしまう、その効果として精神は点描のその先へ誘われ冷却される。という悠久に浸っていた刹那、なぜかウグイスのけたたましい鳴き声、こちらもまだあまり上手には鳴けないのか「ホー・・・・ケキョッ・・・・ケッ、ヒャケ、ヒャケヒャケ、ヒャッキンヒャッキンヒャッキン・・・・・」はい? ヒャッキン? 百均? 百均なの?と、かなり変わった鳴き方、一旦百均に変換されてしまうと、もう「百均、百均、百均」と言っているとしか思えなくなる。本当はウグイス

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2022年06月27日 18:31

せっかく咲いたのに

今朝の情報番組で気象予報士さんが「もう・・・はい、梅雨明け・・・・・梅雨明けでいいと思います私はっ」とかおっしゃっているのを聞いて「ほんとかよ」と思ったのですが、どうやら本当に梅雨が明けたらしい・・・・・・という事は、夏になった訳で、数十年前は梅雨が明けた瞬間に「どこか遊びにいこう」と元気いっぱいだった、しかし今は、どよーんと萎えるしかない。萎えるといえば、あまり日の当たらない場所で少し遅めに咲き始めたアジサイ、本来はその咲き始めの小さなアジサイは、目に優しい若い色合いをみずみずしさで覆う訳ですが、いきなり水分を失い、カピカピになってしまっているという、非常にかわいそうな状態。

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2022年06月22日 21:51

夏の森のオーギュスト

オウム(鳥)に鳴きまねをしてもらうとしたら何がいいか・・・・・なんとなくホトトギスの真似をやって欲しいように思います。ウグイスの声はある程度は日常的に聴きますが、ホトトギスは自然の中に分け入っていかないと、なかなか耳にする事が出来ない。朝露、木漏れ日、草木の隙間から溢れ出てくるひんやりとした息吹き、土や倒木の香り・・・・・・・・・これらを統合しているのがホトトギスの誘いであるように思え。

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2022年06月19日 22:28

キャラクターを纏い

「在りのままの自分」でいる事が出来る幸せというのも勿論、ある。組織の中でこの、在りのままの自分でいる事はほぼ、不可能なのは自明ですが。在りのまま同士が上手にカップリングするというのは、プライベートでは可能な場合があるのでしょう、それは、プライベートでは付き合う人を選択する事が出来るから。組織、特に会社では絶対に無理ですね、それぞれが役割に基づいたキャラクターを纏い、それを演じ切る努力が必要。

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2022年06月03日 20:26

考える時間

忙しくて本を読まない日々が長く続くと、いざ時間が出来た時に、以前に読もうと思って買ったままにしていた本のページを開くのが、妙に億劫になってしまう、そしてその空いた時間を様々な視覚メディアで埋めてしまい、その結果、ますます長文の活字を読むという事が、億劫になっていっていってしまうという超悪循環。活字を読む、自分独自のペースで、自分に考える時間を与えながら、これはかなり頭を使う行為。情報を蓄積し醸造し発信し交換する・・・・・・・・・・・情報をただ単に消費し霧散させる。大きな違いがあるのかもしれませんね。

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2022年06月01日 20:22

原色の朝露

水分を多く含んだ、ひんやりとした空気。その空気に溶け込む、原色の朝露から滲み出る濃香。静的もしくは無の中で有機物の欠片が微動している感覚・・・・・・・・・・この希望の前駆体を推し動かすのは、赤紫色の朝日・・・・・・・・とか言ってみますが・・・・・・・・・単なる観念です。

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2022年05月15日 16:34

環境を創る

環境が人を作るという事実、様々な環境に没入して自分を作り上げていったらいいと思います。環境が人を作る・・・・・その環境は誰が作っているのかというと、やはり、人が作っているのですね、その環境内で中心になっている人が作っている。環境を作るのに大切なのは、父性と母性のバランス、切断と抱擁のバランス、あとは適切な理念でしょうか。環境によって作られたら今度は、自分で環境を作ってみるといいですね、そこで初めて真価が問われる。

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