記事のアーカイブ
2022年01月19日 15:19
母と娘という関係も色々に言われるけれど、それと同じくらい父と息子という関係にも多くの葛藤が含まれているように、今となっては思えます、それはエディプスなどというシミュラークルが入り込む余地がないくらい濃密な関係の中で。この濃密さというのは、常に交流を欠かさないとか、頼り励まされ成熟を後押しされ・・・・・・という正当な濃密さではなく、会えばぶっきらぼうな挨拶しかしないとか、お互いに気にかけながらも恥ずかしくて優しさを上手く差し出せないジレンマとか、気持ちは常にお互いの方向を向き合っていても、それを上手に表現できない事に対するもどかしさを全力で否定するかのように「自分は別に気にもとめていない」という
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2022年01月17日 16:12
人は、見た目が大切なのか、それとも中身が大切なのか、多分どちらも大切なのだろうけれど、多分それは条件付き、単なる見た目という事ではなく、内面が滲み出ているかのような外見、という見た目が一番大切、内面が滲み出た相手の外見に好感をいだく。今の、顔を隠したうえで人と人が関わり合うという状態と言うのは、これが上手く自然な形で成立しています。外見という先入観を排除した中で関わり合える、始めから顔全体を認知した上での関わり、その時外見に好印象をいだいたとすると、その後その人の幻滅個所を第一印象でいだいた好感が隠蔽してしまう。顔のない関わりの中で相手に一番感じるのは、多分、温度、温度とは情から発せられる、情
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2022年01月16日 18:59
社会に出て、一生懸命働く・・・・というより経済活動を通じて自分を試した結果としてお金を得る、と言った方がいいと思います。頑張って自分を試し続けて、ある程度お金の流れが出来て衣食住がなんとか、自分の力で確保出来るようになる。そこで次のステージを目指す場合と、そうではなく現状を維持しようとする場合があって、それは次のステージというのはしんどくもあるしリスクもあるから、言い換えれば分相応というつまらない言い分ではあるのですけれど。社会で自分を試す、頑張る、ある程度の成功や満足を得る事に成功する、満足を得るという事は目標が喪失するという事、満足を得る為に当初設定していた目標が達成される、そこで目指すべ
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2022年01月15日 12:36
上司などというのは、それはやはり、仕事が出来るに越した事はないけれど、それよりなにより大切なのは、その人自体が、生身のその人自体の人間性が、どうかという事に尽きるように思えてなりません。多少ボンクラでも、かなりポンコツでも、裏表のない態度とか、言葉と行動が一致している事とか、それなりに情に厚いとか、いい訳ばかりしないとか人のせいにしないとか陰口を言わないとか思いやりがあるとか、実はそんな小学校低学年レベルの倫理や道徳が最も大切だったりする。人としてどうなのか、これは一番大切だし、人として少しは好きになれれば、ボンクラを修正してやったり、提言してやったり世話をやいてやったり後始末してやったり、こ
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2022年01月12日 14:23
地球上には様々な生き物がいて、自然界で複雑に影響し合いながら生きあっている・・・・・・ここ数年周知されてきた多様性、これはまあ、生物多様性という事だから、この概念をこのまま人間に当て嵌める事は出来ないのかもしれません、人間は自然界の生き物ではないですから、言ってみれば自然界から搾取する生き物、だからこそそのカウンターとして自然保護が叫ばれる、何事もそうですが一方向にしか進まない時、その先で待ち構えているのは破綻。先日、テレビでどなたかがコロナウイルスの多様性、とかいうことをおっしゃっていて、少しだけその言葉が引っかかりました。この場合は、コロナウイルスが多様に変異をする事によって、その全ての変
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2022年01月07日 14:06
お互いの理解を深める為に面と向かって会話を交わす、そうすると、分かり合えたような気になれる、仲良くなれたような気になれる訳です、対峙しての会話、そこで発せられるそれぞれの言葉というのは、その場の空気感に基づいているから。だから自分が発した言葉が、本当の自分の考えである、という訳ではない、その場を包んでいる空気感に従う、空気がお互いの言葉を支配しているという主従関係。理解を深める為には、一番いいのは往復書簡的な手法なのだと思います、今僕らが持っているツールの中で最も適しているのは、短文を瞬時に送り合うアプリではなくE-mail、という昔ながらの手法。短文を送り合う毛づくろい的なコミュニケーション
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2022年01月06日 12:57
オミクロン株、ここ数日の感染者数を表す某グラフを見せられるとやはり、大きな警戒感をいだいてしまいます。世界でオミクロン感染が急激に拡大しているのを横目に、何故か日本の感染者数はある程度落ち着いていた。ファクターXと言う優越や特権も再帰したりもして...勿論それは、幻想とは言わないまでも、今は取り消して気持ちを引き締めなおさなくてはいけない。感染しても重症化はしにくい、風邪やインフルエンザみたいなもの、これらの言説はエビデンス至上主義という民主風潮のなか科学的根拠に基づいているのでしょうけれど、パラメーターは明らかにされているのでしょうか、風邪やインフルエンザみたいなものなのだとしたら、何日位で
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2022年01月04日 10:30
古典の辺りまでのクラシック音楽には勿論、どうしても神を感じてしまうというのは構造的に当然の事なのでしょう、聴いた瞬間に思考の斜め上空に神を設定してしまう・・・・・・・ロマン派になると人を設定しているでしょうか、だから気軽に聴けてしまう。ああでも、古典あたりになると対象が神という限定ではなく宇宙に広がっているかのような、だから教会の厳かな天井から、それを突き抜けて星空の彼方までの拡がり。バロックは聴くと様々な効果がありますね、その、効果の原因というのは現代になって神が不在になった事。バロック音楽を聴いても神には対峙出来ない、その神の場所に自動的に設定されるのは自分でしかない、これは自分の小ささと
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2021年12月31日 18:32
大晦日の夕刻、駐車場空き待ちの車の列、明日はお店が休みなので割安になっている事を見越して閉店も少し前に半額の値札が付けられている、霜降りの牛肉や刺身の盛り合わせや、お節に見立てた洋風オードブルのセット。年越しというのは御馳走を食べる贅沢が自分に許されているのでしょうか、普段の精肉売り場ではあそこまで霜降り牛肉に目を血走らせた人々は集結してはいない、手に取り豚のバラ肉を買い物かごへ放り込む変哲のない日常、刺身もそうですね、マグロの赤身のパックが沢山陳列されているスペースから、赤身を押しのけて薄桃色にギラギラと輝きを放つ、本マグロの大トロ。カニのコーナーで店員さんに「何時ごろ半額になるかね?」と囁
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2021年12月29日 19:25
母性的とはどういう状態か、そして父性的とはどういう状態か、男性でも母性優性な人はいるし、女性でも父性優性な人はいる、だからこれは身体的な性別とは全く関係がない、精神分析的に言えば世の中にはファルスを持つものとファルスと関係するものが存在する。その上で、社会は父性的に機能し続けた方がいいのかどうか、そんな事を少し、最近思います、結論は父性を母性で包み込んで提出する努力、という事なのかもれませんけれど。母性的な男性が父性を演じようとするとヒステリックになってしまうし、父性的な女性が母性を演じようとするとかまちょに依存されてしまう、それはそうですね頼りになる表向きはぬくもりのある女性なのですから。父
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