「尊敬します」より「やるときはやるね～」

イクメン、家族想い、やるべき事を真剣にやる。
自分が本当にそうしたいと思った事に真摯に取り組む、そしてその態度が真剣であればあるほど。
人にはストイックに映る？
かっこよく映って尊敬を得られる？
真摯な態度に共感を得られる？
ーーここまで読んで頂いて、人は関係ない、自分がやりたいように表現しているだけ、自分は自分、笑われたって何とも思わない、と思える強い方も勿論いらっしゃるのだと思いますーー

話が逸れました、流れを元に戻すと・・・・。
しかし、すべての人がイクメンや家族想いな訳じゃないし、本当はそうしたくても自らの共同体や帰属先の状況がそれを許さない、という人だっていて、そういった態度を見るとイラッとする人だって、いないことはない。
だから、ストイックにかっこよく、共感という事ばかりでもないし、妬みや嫉妬を向けられる事だって、場合によってはあるのかもしれない。
あまりにも正当すぎる真摯な態度に「ちょっとイタいよね」「なんか、あそこまでやられると、ひくわ～」ってことも、本人の耳には入らないだけであるかもしれなくて、万が一コケた時には、影で秘かに酒の肴にされるのかもしれない。

そういった事象を避けるために、自分が真剣に取り組みたい、大切にしたいことを表現する時、敢えて超軽いキャラを設定して、そのキャラ内で明るく楽しみながら、でも内心では真剣に充実感のもと「じぶんイクメンっすよ～」と表現する。
真剣すぎる、ちょっとイタさにも通じる強い想いを覆い隠すことも可能ですね。

さまざまな状況に応用できそうな気もします、軽いノリでいけば、肩の力も抜けてリラックスした中で、視野も狭くならないだろうし、「尊敬します」って言われても重すぎたりして、またその尊敬に応えようとより一層真剣になっていつしかそこから降りられなくなってしまう事もないでしょうし。
だから「尊敬します」より「やるときはやるね～」みたいな評価の方がプレッシャーにもならなかったり。
なにか行動を起こす時って、みんな見てるからやっぱり失敗すると恥ずかしいですしね。
軽いノリを装っていれば、もし失敗しても「あいたたた～っ、コケたぁ、はははっ」で済んじゃって、立ち直りだって早いかもしれない。
それに、陰性の感情を向けがちな人も「あいつ超軽い割にはなかなかやるんだよね」ってなったりもして。

実際ＣＭの意図するところはこんな話じゃなくて、鬼ちゃんを演じている俳優さんだってこんなつもりで演じている訳ではないであろうことは重々承知なんですけど。
以上、僕が鬼ちゃんを魅力的に感じる理由でした。
この理由は、僕のフレームを通して勝手に思った事なので、実際に製作されていらっしゃる方々の考えている所は、まったく別なのでしょうが。
まあ、僕の個人的な鬼ちゃんのＣＭからの連想です。