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「期待してます」という言葉

2015年08月23日 21:02

24時間テレビでマラソンやってました。
過去のマラソン経験者の方の「声援が大きくなってくるほど、不思議と孤独を感じる」というコメントがありました。
なるほどなあ、と納得してしまいましたが・・・。
声援が大きくなるという事は「がんばれ、がんばれ、武道館までがんばれ」という声が大きくなるという事なんでしょう。
私たちみんなが期待している、応援している私たちのためにも、あなたは頑張れ、という事。
ありがたいんだけど、その声援を背負って、実際に走るのは、他の誰でもない自分自身であり、今自分一人の背中に多くの人の「期待」を背負っている。
この状況は、確かに孤独を感じるでしょうね。

僕自身も「がんばれ」は放っておきますけど「期待してます」という言葉を向けられると、文脈次第では非常に嫌悪感を感じます。
「期待してます」という事は、私の要望を裏切らないようにしなさい、という命令に通じるものがありますしね。
「いったい何様なんだ」って事ですね。
でもこれ、言う方は支配的になれて、自分が上に立てて、気分良かったりするんですよね。

頑張れは、うん、まあいいとして・・・、いや、本当はあんまりよくないけどさ、極端な話、「期待してます」は文脈次第では支配や操作につながる事もあるのだと思います。
人を励ます時は、他の言葉を選択したいものです。
ほんとに頑張って欲しいと思って言ったとしても、その言葉を投げかけられた人、委縮したり反発したりしちゃう場合もありますから。

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