あの人にそっくりな自分？

「自分はあの人にそっくり、そんな自分がヤダ」
そっくりだと思っていても、多分これは近視眼的になっているからであって、ちょっと離れて冷静に見てみると、勿論似た部分はあるのでしょうが、そっくりではないはずです。
自分の全ての特徴から、あの人の特徴を引いた後に残る部分。
そこには思慮的な自分であったり、自身を省みる力であったり、優しさを提示したいという秘めた思いであったり、孤独を知っているが故に他者配慮的である事ができる自分であったり・・・・・数え上げればもっともっとたくさんのものが発見できるのだと思います。
なにより、ヤダと思えるという事は自分を見つめる力が備わっているという事ですし、そしてそれはあの人にはないものなのでしょうしね。
「相手を認める事が出来れば、今の自分も自然と認める事が出来ますよ」というような言説は、もっともっと、ずーっと先のいつかの話ですし、もっと言えば別の文脈での話、もし自然とそう思える時が来たのだとしたらそうすればいいだけの事で、まずはご自身に肯定感を持つところからですよね。