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おにぎりの精神分析

2021年03月24日 13:20

昔、知り合いの社長、奥さんの握ったおにぎりしか食べない、いやおにぎりだけではなく素手で作る料理に関して、奥さんの素手に拠るものしか食べないという人がいましたが、これは、この人は完全に潔癖症的な人だったので、その病理からきている症状として。
おにぎり、素手で握る、これは文脈を変えて書いた方が面白いと思いますので、精神分析的に書いてみると・・・・・・・しかし精神分析に寄せて書くという事はどうしてもセクシャリティをえぐる事になってしまう、それに嫌悪感をいだく人と、そうではなく納得を得る人、これは両極端に分断される、ただ、僕は誰がなんと言おうと心理に最も接近できるのは精神分析それも、ラカン的精神分析だと勝手に確信している中において、ただ、あまり表でえぐっても仕方ないことも確か。
ある対象に好感を抱く、そして、この人が素手で握ったおにぎりを食べたいという衝動がもし湧き上がったとして、それはそのまま、その人とより良い関係性を構築したいという想いに直結するのでしょう、ただしこれはソフトに当たり障りなく表現すればという事。
何故おにぎりなのか、おにぎりがイメージするものとは、それはアンドロギュノス的まるめろを無意識の奥底で感覚するから、男女が一体となり円環し、完璧な、言ってみれば両性具有的存在に成り上がる事が事が可能だから、話は逸れますがこれはウルトラマンエースの初期の状態としてのホクトとミナミもそうでしたね。
素手で握ったおにぎり、そのおにぎりの表面には何が付いているイメージでしょうか、剥がれ取れた皮膚の微細な破片、手汗、手の平からの分泌物、それをモグモグと、美味しい美味しいといいながら、食べる。
おにぎりを食べる、その人の分泌物を食べる、その人の一部を食べる、カニバリズム・・・・・・・・・間違いなく、性的行為であるように思うのですが、まあ多少は倒錯しますけれど。
これ以上えぐると、あまりにもあからさまになってしまうので、ここらへんでやめておきます。
そういえばブライトン・クローネンバーグ監督のアンチヴァイラルというだいぶ前の映画で、カニバリズムを上手に表現されていました。


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