おふくろさんっ！！

「OK Googie」 とか　「Hey Siri」　とか　あとアマゾンだと「アレクサ」っすか。

電子機器に向かって真顔で話しかける、というか命令をくだすという・・・・・・・・・・僕にとってはなにか恥ずかしい行為、というか罰ゲームではないかと思っていますが。

人工的科学的ネットワークの端切れに一個人が命令をくだすと、命令されたネットワークの一片は瞬時に適切な対応で誠実さを示してくれる、この構造は僕の場合は瞬時にラカンの主人と奴隷の語らいに横滑りしてしまい、この行為を誰にも見られていないかどうか確認したくなってしまう衝動に駆られる・・・・・という趣旨からずれたのでこのくだりはなしで・・・・・・。

至れり尽くせりのネットワーク、世界中に張り巡らされたネットワーク、これはリゾームの新説であるかのように思えますが、この常に形を変え続け掴みどころのないリゾーム、自分の、小さな、個人的願望もしくはわがままに常に的確に答え続けてくれる妄想分裂態勢を通過して抑うつ体制を脱却し人間になるというセリー。

リゾームというのは自分の万能感を満たしてくれる母性の象徴であるかのような印象もあります。

お母さんに命令する、瞬時に応えてくれる、時には先回りして何を選択したらいいか親切に提案すらしてくれる・・・・・・・・そして命令者のナルシシズムは、満たされる。

AI社会というのは、至れり尽くせりの母性社会という事なのか。

そういえば今ふと思いだしました、昔の映画エイリアン、主人公のリプリーがコンピュータに話しかけていました、その話しかける日本語訳が「おふくろさん」だった、要は大型コンピュータの音声認識に対して大声で「おふくろさん」と話しかけていた。