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しゃべるの苦手な人
2017年05月25日 22:03僕らの文脈において、という事でもいいのですが。
「うーん、上手く言えないんですけど・・・・・・なんて言うか、えーと、なんて言ったらいいのかな・・・・・・」
自分の事なんか上手く言えなくて当たり前、誰だってそんなに常に自問自答して内省を欠かさずにいる訳ではないのだし、仮に自問自答して自分なりに得た答えを、まずは話したとしても、その奥にはまだ言葉にした事の無い観念様のものがうっすらと渦を巻いていたりする訳だし、それをまたあらためて言葉にしようと思ったら、かなり苦労もする。
他人の事は説明しやすいですよ、言葉にしやすい、見えている部分についてのみ語ればいいのですから、あとはそう、自分が想像して語ればいい「きっとこういう人だと思う」的にイマジネールな領野においてでも語ってしまえばいい。
自分ことを語るのには時間がかかる、こうだと思って語ったとしても、その後から、次から次へと別の想いも湧き上がってくるし。
想いの集合体とか観念の集合体とか、そんな感じでしかないのかもしれませんしね。
逆に言えば自分について流暢に語って「ハイこれで全部です」というのはまずない、そういう人はいらっしゃいません、プレゼン、どう見られたいか、虚飾、演技、アピール、テクニック・・・・・・こう見られたい自分、というもののアピールですねこれだと、これは別の領野の語り方でもある。
「うーん、上手く言えないんですけど・・・・・・なんて言うか、えーと、なんて言ったらいいのかな・・・・・・」 これは正直な語りの序章だし、自分に対して誠実であろうとする時の態度だと思います。
流暢に話せないほど真実味が増す、誠実な人柄が滲み出る。
自分の事なんか、スラスラ話せなくて当たり前だし、上手く話そうとする必要なんかないのです、しゃべるの苦手だって全然かまわない。
もし僕が、自分の事について詳細に語ろうとしたら、たぶん、情報が氾濫・錯綜して整理がつかずに、思考停止・・・・・・だと思います・・・・・自分というのは本当に、何考えてるんだか訳が分からんものでしかない、きっとろくなこと考えてないんでしょうけどね。
基本的にイタズラなのかな、多分男なんて言うのは社会性を剥ぎ取っていった時にはその程度の心性しか持ち合わせていないのでしょうけれど、真面目な話、5才児レベルというか、野原しんのすけレベルというか、勿論そうではないしっかりした大人の方も沢山いらっしゃるのでしょうが。
最後に話しが逸れてしまいました。
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