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ふわふわ もちもち しっとり

2015年12月22日 09:16

外国の方々に、日本の菓子パンとか惣菜パンを食べて頂いて感想を述べてもらう、というのを観た事があります。
多くの方が、美味しさは認めてくれていたようでしたが「でも、これはパンではない、柔らかすぎて歯応えがない」みたいな事を何人かの方がおっしゃっていて、それがすごく印象的でした。
たしかに、食事に合うハード系のパンに比べて、ほとんどアゴの力は必要ない、むにゅ~って感じですもんね、日本で美味しいとされている多くのパンって。
これはパンに限らず、ふわふわ、もちもち、しっとり、というフレーズは、なぜか食欲をそそられます。
柔らかくて、噛む力があまり必要ない食べ物・・・・、と考えると、一番それに近いのは、離乳食?・・・・離乳食を与えられている自分の姿ってどんなイメージ?
ふわふわ、もちもち、しっとり、といった咀嚼のあまり必要ない柔らかいものを口にする時、幸せな感覚に包まれたりもしますね、その時僕らは母子一体であったであろう満ち足りていた幼少時代に、無意識的に想いを馳せていたりもするのでしょうか?
逆に、海外の方にしてみると、その方の国の文化にもよるのでしょうが、その文化が自立を強く促すものであった場合、日本のパンを食べて、それが柔らかくて、母子一体の幼少期を連想するものだったとしたら、やはりそこには拒絶の感情が芽生えるのかもしれませんね、自立を保つためにはそんな気持ちのよかった頃の状況を思い起こしては危険、といったような。。
自立をよしとする価値観に育ったのであれば、それが自然な形なのかな、なんて事を思いました。
日本はあんまりゴリゴリ自立を促される事はありませんしね。

というようなベタな分析プレーをしてみましたが、なんとなく納得できるような気もするし、ただの屁理屈のような気もするし・・・・・。

でも、これはね、綺麗にまとめようとしただけで、本当はもっともっと遡った乳幼児期の倒錯的な心性に由来しているのだと思ってます。
ふわふわ、もちもち、しっとり、むにむに、をイライラと共に噛みしめても、優しさと共に味わっても、どちらも効果的なんじゃないかな、と。

そうそう、自立の定義も何となく変わってきてるんでしょうかね、反抗期っていうのも昔に比べてそんなにひどくない人が多いなんて言う事も耳にすることもありますし。
反抗期って、要は自立の為になされるという意味合いもありますしね。


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