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まるめろ
2019年06月13日 11:36せいぜい小学校の低学年くらいまででしょうウルトラマンを観ていたのは、だんだんと友達と外で遊びまわるのが楽しくなってくる訳ですから。
ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンエース、エースの頃までは取り敢えず記憶にはある、その後のタロウになると、最初の頃は惰性で観たり観なかったり、そのうち完全に熱も冷め一切見なくなる、それと引き換えにドリフに夢中になって教室の先生の教壇の上でカトちゃんの「ちょっとだけよ」とかやって出席簿の角で頭をはたかれるとか。
しかしあのウルトラマンエースの変身は衝撃的だった、それまでのウルトラマン達は一人で変身していたので巨大なウルトラマンに変身してもイメージ的には中に入っているのは変身前の隊員一人であるように思っていたのだけれど、エースは北斗と南という二人の一対の男女、二人の隊員が合体して変身するという。
そうなると巨大化したウルトラマンエースの中身はというか、内容物はどうなっているのか、と言うのが非常に疑問だった、そんな疑問の中でパッとイメージできたのがマグマ大使の人間モドキ、あの死ぬと黒いスーツが裂けてそこから挽肉がドロドロ流れ出してくる今考えれば強烈にエグイ感じのあれ。
だから北斗と南という二人の人間がウルトラマンエースの中でドロドロに溶け合って挽肉状になっているイメージで視聴していたのかもしれません。
まあきれいに言えばメタモルフォーゼ状態と言う事なのかもしれませんが、ただエースがいずれ何かに開花するなどというストーリーはなかったし、だからやっぱりドロドロの挽肉状。
あの頃というのはどうだったのか、日本にも精神分析を含むフランス現代思想が既に輸入されていたのだろうから革新的な人達にあのエースの状態を解釈させれば多分、アンドロギュノス、快原理、原初の状態、まるめろ、両性具有、もしかしたらそういう意味合いだったのかもしれなくて、じゃあやっぱりそれは最強であるという事実に着地する。
・・・・・・・まるめろは性愛を突き破った所に存在しているような印象もあります、好きとか愛しているとか、それは対象に向ける感情、好きとか愛してるとか言う時には相手を自分ではない一人の人間として認識している、それに対してまるめろは、それはもとの状態、融合して初めて本当のそして本来的な状態に戻る事が出来るという。
女を抱き寄せて勇気が湧く男、男に寄り添い安堵する女、これは実際の性別は関係ないと思いますが、性愛のその先での出来事として。
なんかウルトラマンからだいぶ話が逸れてしまいました。
しかしウルトラマンエースが登場した時はそれまでの歴代のスマートなウルトラマンとは違って、なんか短いというか寸足らずというか、ずんぐりしているというか、ちょっと小太りというか、なにかそんな違和感も感じました。
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