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イコンのような
2021年08月20日 20:36ある一人の人物と関わる中で、最初は単なるインデックスとしてしか認識しないのかもしれませんが、その単なるインデックスは、その人との関係を重ね発見を重ねるほどに今度は、コンテクストとして見い出され始める。
発見物が発見されればされるほど、その人の背景は深まってゆく訳ですけれど、多くの場合この辺りで愛を向け始めたりもします。
現実に認識された数々の、その人を構成する要素、コンテクストとしてのその集合体、これは確定済の事実、ここで愛を向けると今度はフィルターがかかる、この人はこういう人に違いないという愛のフィルター、それは自分が思い描く愛の対象の理想像というイマジネールのコンプレクス。
ここで倒錯が発生して、この人はこういう人に違いないという想いは増殖し始める。
理想像としてのその人を愛する、それは自分が愛の対象に対して思い描く理想の像を愛するという事なのでしょう。
その人を思う時、元々はインデックスであったコンテクストとしてのその人、要は発見済みの要素を愛するのか、そうではなく自分が思い描いている異性の理想像を愛するのか、そしてそれは偶像と言切ってしまっていいのか、どうなのか。
初めはその人の背景にあった、自分の思い描く異性の理想像、愛という倒錯の効果としてコンテクストを覆い尽くす、その時からその愛の対象は、世界で最も美しいものとして光り輝き続けるという、多少はイコンにも近い・・・・・・・・・・・・・・。
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