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イチゴミルクを求めて彷徨う

2019年03月01日 11:44

CMソングのワンフレーズというのは何の疑問も感じない中で当たり前のように口ずさまれるけれど、それが自明となってしまうのはちょっと怖い、それは全てのシミュラークルは怖いという言説にも行きつくのでしょうが、でもそれが行き過ぎると今度は世の中の大部分はシミュラークルなのだから、自分を取り巻く全ては怖いという結論に陥ってしまってもよくないし・・・・・・・・ああそんな大袈裟な事ではなく、ちょっと話に上った「ミルキーはママの味」これは本当か?
ミルキーの味に集約されるママという観念の集合体、そのコンプレクスが提出してくる有無を言わせぬ自在度の高いインターフェースであるかのような、だからこれはママはミルキーであるという体で接触するしかない圧倒性、主張してくる正統性に抗いようのない無力として・・・・・・・ミルキーの味をパサージュとして心的現実なのか悠久のかけがえのない自分なのか、なにかそういった優しく暖かく包み込みたくなる衝動をそっとナルシシズムの名のもとにおいて・・・・・・・なんかややこしいな、だから、要は味覚でママを表現しようとするとミルキーの味に行きつくとか、そんな事をその昔CMにおいて提案されて、それはそのCMを見た多くの人の精神に浸潤した。
ただしこれは心的現実としての理想の像であって、本当に現実的にミルキーの味のママもいたのかもしれないし、そうではなく苦み走ったブラックチョコレートみたいな味のママとか、山椒は小粒でピリリと辛い感じのママとか、ブートジョロキアみたいにヒーヒー言わされちゃうようなママとかもいたのかもしれない。
ミルキーに対抗可能なのは唯一、僕はイチゴミルクだと思っているのですけれど、多分これは、そうだな、まあ男の場合か、脱マザコン宣言としてミルキーを吐き捨ててイチゴミルクを求めて彷徨うのだと思います。
イチゴミルクはやっぱりサクマのイチゴミルクに限る、スーパーとか100均で見かけると、ついつい買い物かごの底のほうに滑り込ませてしまう。

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