キレやすい性格のその奥に

キレやすい性格みたいなのも、別に本人が好き好んでそういう性格を形成してきたって訳じゃない事だって、場合によってはありますよね。
欲求不満耐性だとか、キレる自分を想像的に設定してそこに向かって突き進んでゆくとか、そういう事とは別に。
自分の中に正当な不満が芽生えて、それを相手に訴えてみたところ、なんと意外な事にその訴えははねつけられたばかりか、何故か倍になって返ってきた、余計にやり込められた。
自分の傷ついた感情を適切に処理するために、正当に相手に投げかけたところ、何故か倍返しされた。
で、結果、苦しい感情も倍に増幅してしまった。
こういうキッツイ経験を繰り返しているうちに、学習するんじゃないでしょか。
自分の中に芽生えた正当な不満を相手に訴える時は、相手にその訴えをはねつけられて、より一層自分が攻撃される事を回避するために、相手がはねつけられない位の大きな強度の怒りを向けるべきである、自分を守るために。
こういうのは、本来は自分を保護すべき人との関係性の中で出来上がらざるをえなかった感情の処理方法である、と言える場合もありますね。
ーーだから、こういう方は大人になった今、常に周囲の人達にキレまくる、ということでは決してないんですね、特定の条件下でということでしょうかーー

もしご自身がそのキレやすさを何とかしたいと感じていらっしゃるのだとしたら、やはり新たな適切な人間関係の中で、正しく自然に尊重され続けるという経験が最も大切なのだと思います・・・・長い間我慢してきているのですから。