クワガタのオラオラ的カッコよさ

網戸にカミキリ虫がくっついていました、多分ライフタウンの辺りかゴルフ場の辺りから飛んできたのでしょう。
室内からだと腹部しか見えないので外に出てしばらくカミキリ虫の全体を眺めていた、常に長く太い触角を動かし、なんか愛嬌があって、形状的にも所有しているうちに愛着が増し続けるような形をしている事に初めて気が付きました。
子供の頃はクワガタ一辺倒だったので、虫取りに行ってカブトムシを発見してもそれほど嬉しくはなかったし、あのボテッとした感じが好みではなかったのかもしれません。
クワガタはシュッとしてて、初めて見た時当時祖父の道具箱の中に入っていた錆びついたペンチを思い起こしました、特につや消しブラックのヒラタクワガタや赤黒い大きなノコギリクワガタ。
頭部にハサミが付いている、ノコギリみたいなのが付いている、その部分に恐る恐る指を差し込むとクワガタの種類によっては相当痛い、友達はヒラタクワガタに挟まれて小指に穴があいて流血してましたし、まあそいつは割と乱暴なやつだったんだけど、クワガタに指はさまれて大泣きしているのを見てドン引きしました、僕がクワガタにそいつの指を挟ませた記憶がうっすらと残っていない訳でもないのですが、まあ、よく覚えていません、バラエティ番組の鼻ザリガニとどっちが痛いのでしょうか。
頭部というか身体の先端に武器を装着した昆虫、常に殺傷能力のある武器を他者に見せつけて威嚇しまくっている昆虫、そんなある種のイッちゃってる感じにしびれたのか「おらおらおらぁぁぁっ」と常に頭から突っ込んでゆく感じとか。
ああそう、クワガタを擬人化したらかなりいいんじゃないかな、とかも思います、頭にドリルが付いた三頭身デフォルメキャラは見た事がありますが、あれは完全にデータベース的なファンタジーだし、クワガタだとどんな感じになるのでしょうか。
カミキリ虫、しばらくじっと眺めているうちに、なぜか短めの万年筆に見えてきました、ワイシャツの胸ポケットにさしておきたい感じ。