神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。


サのキ

2021年04月11日 17:21

うちの祖父はかなり書物が好きだったようで、もう亡くなって数十年が経つにもかかわらず整理されないままの蔵書があちらこちらに積まれていたりします。
サのキ、子供の頃僕は祖父の部屋に忍び入って、住居内の他の部屋とは異なる匂いを嗅ぐのが、好きだったという事ではなく何故か癖になっていたのかもしれません。
仁丹もしくはサロンパスの匂いを胸いっぱいに吸い込みながらボケっとした頭と開き気味の瞳孔でいつも脳裏それは今となっては心の裏側の方に焼き付けていた「サのキ」ではなくのちにしった砂の器、テレビドラマでも何度も放映されましたね僕は中井君の砂の器が一番しっくりきました。
読書、知識を得る、心が豊かになる、言語能力が向上する、暇つぶし、色々な効果があるでしょうか。
昔はこれらは読書によって得られていたのだろうけれど、大昔は本とマンガというのはある程度は別の領野に存在していたのかもしれませんが、今はそうでもない、まんがは限りなく本に近づいてきている、主人公は高校生や青年だったとしてもやたらと哲学的だったり科学的だったりする秀逸なまんがも沢山ありますね。
そのマンガを知らなくても、それがアニメになって初めて目にして、主人公が発した科学的な言葉や哲学的なフレーズ、そういうものが琴線に触れて可能性を感じて、そこから興味を持って自発的に何か調べてみたり、そういう時そのフレーズはアーカイブへの通路、パサージュとして機能して、その流れの中で沢山の知識を得たり言語能力が格段に向上したり、たくさんのイマージュにダイレクトに触れて心が豊かになったり。
マンガかさんというのはたくさん勉強しているのでしょうから、まあ、読む人にそういうポジティブな効果をもたらすのも当然なのでしょうね。


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