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サーバントを尊重する

2018年07月11日 17:28

ラカンの言った四つの語らいのうちの一つ、主人と奴隷の語らいは変遷する時代背景の中で理想的に進化を遂げているようにも思え、たぶんそう、こういうのはアニメが非常に分かりやすいのだと思うのですが。
出生に基づく諦めもしくは自明の中での力関係、一応は契約ではあったのでしょうけれど、そこに相互リスペクトは介在していたのか、実際に見た訳ではないのでなんとも言えませんけれど。
主人と奴隷の語らいは時代背景の中でアニメを通じて、マスターとサーバントの語らいへと進展しているかのよう、それは勿論契約なのでしょうけれど、相互のリスペクトを読み取る事が出来るすがすがしさ。
ちょっとダメダメなマスター、葛藤し時に本気で立ち向かう、成長し続ける、だから人間味、魅力、サーバントを尊重する、契約という事以上にマスターの人間的魅力にサーバントが魅入っているかのよう、成長を見守っているかのよう、ここでは母性と父性が理想的に混在している。
主人は魅力的な人間でなくてはならない、欠けている部分は必要、その効果として突出が生まれる。
魅力的であるからこそサーバントに認められ、その結果主人は最強のファルスを所有する、という表面上の結果に至る訳だけれど、主人の方が常にサーバントを尊重し、尊敬し、敬意を払い、気にかけ、弱いクセにサーバントを守ろうとする。
それをひしひしと感じるからこそ、契約を乗り越えてサーバントはマスターに尽くそうとするという、主人や奴隷という概念を排除した時リアルでの上司と部下の理想的な関係の一つでもある。
ああそうだ、日本には昔からありましたねこの構図は、のび太君とドラえもんの語らいとして。

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