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シミュレーション

2016年10月22日 09:03

なにか行動を起こそうとする時や人に接しようとする時、事前に頭の中でシミュレーションをするという事もあるとは思うのですが・・・・・頭の中で流れや対応方法等を想像してみる、的に。
本来のシミュレーションとは、考案されたシステムの動作挙動を同じような仕組みで動く他のシステムや電算機によって模擬する、模擬実験・・・・・みたいな、ここには当然客観性や感情の排除があります、まあ、電算機によって行われるのなら当たり前なのかもしれないですけど。
自分の事について、自分でシミュレーションしてみるという事は、どうしても自分の思考を通じてなされるしかない事ですし、そこにはネガティブ・ポジティブというバイアスも当たり前のようにかかってきてしまいます。
その時の気持ちがどちらに振れているかで、シミュレーション結果が左右されてしまう事もありますし、様々な想像を巡らせて不安になる事だってあります、やっぱり感情が浸潤してきてもしまいますから。
客観視や俯瞰、要因を理性的に精査する事、判断する事。
なかなか難しい事です・・・・・ただ、シミュレーションしてみようと思うという事は、行動を起こしたいという想いは湧き上がってきていて、その想いを直視しているという事なのですね。
行動は起こしたくはない、と思っているのであれば、湧き上がってきた想いは見ないようにすればいい訳ですから、でもそうはしないで頭の中で想像してみるという事は、動いてみたいと思っているという事。
また、行動を起こさなければならないのだろうけれど行動を起こす気になれない、というジレンマをかいくぐったその奥に隠れているのも、行動を起こしたいというとても強い想いなのかなと思います、というかジレンマで覆われている時の、ほんとは行動を起こしたい、という想いというのは、とても強いもののように思います。
行動を起こさない為に敢えてネガティブなバイアスの中でシミュレーションして、これはやらない理由を探す的な事ですが、それは湧き上がるジレンマを否認しつつ・・・・そしてそのジレンマの奥にある想いとは、本当は動きたいのに・・・・という非常に強いものである場合も多いように実感しています。

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