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スペックを競う

2017年04月08日 09:44

小奇麗な男性が増えて、優しさに価値が与えられて、なんとなく「男性とは」的な在り方というものが、時代と共に変わってきているようでいて、でも、細部を観察してみると、あまり変わっていないように思う・・・・・・昔も今もあまり変わっていないように思う。
と言うか、社会の成熟に伴って価値を判断する時の基準が増えてきて、厳しくなっているのかもしれない、だから昔から存在する基準にプラスして、小奇麗とか清潔とか母性的な優しさや共感能力、他にももっともっとあるのでしょうが、男性を判断する基準が増えている、まあ、いい事なのかもしれないですけど。
昔から存在する基準の筆頭というのは、どうなんだろう、能力、実績、社会的な力、胆力、多分それはスペックという言葉に集約されるようなもの、スペックを競い合って社会的にゴリゴリ行く感じ。
・・・・・・・なんか変な流れになってしまいましたが、求められるものが多いとやっぱり大変、そして根本にスペックの比較というのがあるので、仲間内だとしてもあまりにも本音というか、手の内や心細さというか、弱みは晒せない場合もありますし。
そうだ、初対面からゴリゴリ仕掛けてくる人だって今の時代でも時々いらっしゃいますね。
愚痴を言うのは男らしくない、みたいなおかしな価値観も未だに存在してます。
そういえば20代前半の頃、営業会社に所属していた時期があって、殆ど飛び込み営業なのですが、毎朝朝礼で営業十か条を叫んでからその勢いのまま出かけて行く・・・・・その十か条の一つに「愚痴はこぼすな、言い訳は言うな」というのがありました、まあ毎朝それを絶叫してから、追い込まれたままテンパりながら「いってきまぁああすぅぅっ」と飛び込み営業に出かけて行く訳ですが、まあまあ・・・・まあ、そんな事もありました。
男だって、というか男だからこそ、愚痴だってこぼしたいし、言い訳だって言いたいし、弱みを晒したいし泣き言だって言いたい、もっと言えば本当に泣く時だってありますしね・・・・・何故かこういうのは男らしくないとか思われてしまうというおかしな世の中、というかそんなものはただの俗悪なシミュラークルでしかない、でもそれを言ったら全てがシミュラークルなのでしょうが。
最後まで変な話になってしまいましたが、でもとにかく、たまには無防備でグダグダするのも、いいと思います。
そうだ、スペックを競う事の対極に位置するのが「かけがえのない自分、自分は今のままで十分に価値がある」という考え方なのかもしれないです、スペックの場合は相手を上回った時に初めて自分に価値を見い出せるのでしょうから、もしかしたらこの両極の間でうまくバランスとれればいい、という見方もある。
どこに満足を見出すのか、という事なのでしょうが、スペックを競う事の放棄、あまり人が保有していない特徴的固有性を伸ばす、スペックを競う社会から逸脱飛翔する、全てを振り切って我が道を、今のままで十分に価値の在る自分という極に居続ける、どれも勇気や自信が必要ですがこういうのもありなのですね。
なんのまとまりもない話になってしまいましたが、とにかく、たまには無防備でグダグダして下さい、できれば弱みも晒して。
それってもしかしたら、なかなか勇気のいる事なのかもしれないですし、多くの人がやろうと思っても躊躇する事なのでしょうから、それをやれる勇気というのはカッコイイ、みたいな世の中になってくるといいと思うのですけれど。
 

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