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トラウマをめがけて
2016年08月25日 09:21不気味の谷現象とはロボット工学の文脈で語られるのですかね。
ロボットの外観や動作が、より人間らしくなるに従い、好意的、共感的になってゆくのだけれど、ある時点で突然強い嫌悪感が芽生える・・・・みたいな話。
でも、ヒューマノイドはどんどん進化しているのでしょうし、実際に対峙するとどうなのか分かりませんが、なんとなくですけど、画像で見る限りあまりにもリアルなものは、なんか不気味を通り越して、ちょっと倒錯して完璧な美であると感じてしまうといような場合が無いとは言い切れず、でも、もしかしたらそれこそが不気味という事なのかもしれませんが。
僕らは簡単に倒錯しますしね、それを楽しもうとする土壌なんかもあるのでしょうし、なんか慣れなのかな、なんて事も少し思ったり。
いや、こういう話じゃなくてですね。
アンドロイドに対して感じる不気味の谷に近い感覚を、実際の人間に対して感じる事もあるのではないでしょうか。
多分これは精神を語る文脈に特化した時、外傷の抑圧に関係する事のようにも思うのですが、勿論僕の個人的な考えでしかありません。
良くできたアンドロイドに不気味さを覚える時、姿かたちは人間と全く一緒で、でも、そのアンドロイドはトラウマを保有してはいない。
まあ、それは当たり前ですよね、アンドロイドはそれまで生きてきた歴史、成長してきた経験というものが完全に欠如しているのですから。
人間が作った、無垢、純粋、機能、入出力、刺激と反応、理想的な美、理想的な肌の質感・・・・・・うーん、やっぱりどうせ作るのなら理想的に美しく作るのでしょうし・・・・・・あれ、なんか話が逸れてます・・・・・・。
アンドロイドには一切の過去は無い訳で、過去がないという事は語るべきトラウマを持ち合わせてはいないという事で、トラウマが無いという事は、感情移入が不可能、共感不可能。
人は共感不可能なものに対しては、異質さや不気味さを感じて警戒しますし。
その共感の不可能性を、人に対して感じた時、アンドロイドに感じる不気味さと同じような感覚を、その人に対して感じる・・・・・・・という事なのかな。
自分を取り巻く多くの事象のほとんどを振り切って、なんらかの強い想いにその人なりの強力な信念に基づいて囚われている時とか、自身の外傷を抑圧するのではなく、自分は外傷など持ち合わせていない純真なのだと宣言する態度とか、顔面に薄い透明かつ硬質な膜を一枚纏っているかのようでもあり・・・・でもこれは否認でしかない事は見え見えで、だからそれを目撃した人はドン引きしちゃうんだろうけど。
基本的に人は、相手の外傷(トラウマ)をめがけて共感的な態度で侵入してゆきますしね。
すみません、相変わらず寝ぼけながらの独り言レベルの話ですが。
ヒューマノイドが完成したら、デビュー前に、経験・歴史・たどってきた過去を物語として捏造して、その物語の外傷部分に共感できるような仕掛けを作ったら、不気味の谷は感じなくて済むのか、外傷に共感し過ぎてより一層倒錯してしまうのか。
完璧な美に仕上げた上で、ニキビ跡とか敢えて作っちゃえば、なんとなく親しみが湧いたりもするのか、そしてその結果として、倒錯してしまうのか。
○○商亊本社受付アンドロイド、というか受付嬢タイプヒューマノイド、不気味の谷を回避する為に、薄いニキビ跡を二つくらい作って、あとは、そう、萌え要素?猫耳とか付けちゃえば・・・・・殿方が倒錯して、千客万来・・・・・キリがなさそうなので、この辺でやめておきます。
結局倒錯からは離れられないようですね、無駄話にお付き合い頂き、どうもありがとうございました。
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