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ハタオリ機械

2017年09月28日 09:34

ハタオリ、人間が昔発明した簡易機械を操って、と言いますか、その簡易機械と人間が相互的に浸潤し、ひとつのハタオリ機械となり、織り上げる布。
そうではなく、人間を締め出した上で、人間には自らの整備という任務を与え、機械自らが布を織り上げる、ハタオリ精密機械。
織りあがった両者の布をナルシシズムに基づいて比較判定した場合「人間味が感じられる」「人の手を介したぬくもり」という言葉によって簡易機械に軍配が上がる。
寸分の狂いもない完璧な美を誇る織布、誤作動を余儀なくされるハタオリ機械、精緻ではなさ、完璧ではなさ、不揃い・・・・・これらが人間味という言葉に変換される、いびつさというのは人間味という事なのか。
あ、そうだ、全然話は逸れますが、熟練の職人さんが何の迷いもなく引いた一本の完璧な線、それに対して機械が引いた一本の完璧な線。
どちらも見た目は同じだとしても、職人さんの線の場合は「さすがだね、力強い、凛とした・・・・・」となるのに対して、機械が引いた方は「やっぱり機械だからさ、あたたかみがないよね・・・・・・」となるのか。
でも機械で引いた完璧な線を、熟練の職人さんが引いた線だと偽って人に見せれば「さすがだね、力強い、凛とした・・・・・」という感想に、勿論なるのでしょうけれど。

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