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フィギア 欲望の侵入経路
2017年06月27日 08:46アマゾンプライムビデオを検索している時、なんとなくウルトラマンシリーズに目がいってしまって、何の気なしにクリックしてチラッと見ました。
最近のウルトラマンは僕らが子供の頃のウルトラマンとはだいぶスタイルが変わって現代的になっていて、少し気になってネット検索していたらウルトラマンのフィギアに行き着いた、その中にウルトラの母のフィギアも沢山あって、何故かそれが僕のイメージしていたウルトラの母とは全く違っていて、やたらとかわいかったり魅力的だったり、ラムちゃん、レイやアスカ、ナミのフィギアは普通に見た事があったけれど、ウルトラの母に関しては僕は初めて見ました。
少女と成熟した女性の違い、ただ、肌の質感というか、それ以前に人間ではない設定だし、身体がスーツを纏っていると見なすのか、それともシルバーの肌とみなすのか、それか、ボンテージ、ラバースーツ・・・・ラバースーツ、でも顔はウルトラマンだし、でも絶妙に配置された顔のパーツバランスの効果なのでしょうか、可愛く見えるし、首に浮きあがった筋とかも効果的なのでしょう・・・・・いやあまりこちら方面に話を進めない方がいいですね。
とにかく真面目な話、あれは、創作した人はほんと、すごい、僕程度の想像力では思つきもしない事で、そこに気が付いた方々というのは素晴らしい、と思いました。
欲望を喚起する身体性というか、セクシャリティに対してダイレクトに侵入してこようとする強度というか・・・・・・完璧な母性もしくは女性を所有する事に対する戸惑いや心的痙攣、外傷を再帰させようとする強い意思、欲望せよと要請され、しかし欲望の侵入経路は自分で探し当てるしかないという焦燥・・・・・・・でいいのかな、上手く表現できませんが、と言いますか多少言いにくい事でもありますので、敢えて意味不明なように抽象的に書いてしまいましたが。
「でも、ウルトラマンでしょ」という想いを一瞬で払拭させる強度、リアリティ。
通常のコンテクストを一旦破棄した後、新たなコンテクストを別の領域に構築し直すしかない、発せられるアウラを感覚するためには。
そして感覚した後にはちゃんと帰ってこなくてはいけないのですから、メタの視点という事でいいのか、本気で楽しんで我を忘れる身振りを、本気で演じている自分をどこかで見ているもう一人の自分、というものを設定しなくてはいけないのでしょう、なんかこんがらがっている表現ですが。
対象になりうると気がつく能力、欲望を形にする能力、そしてその生み出された欲望の対象を楽しめる能力、僕はまだまだこの辺りはあまり自信がないのですが、これが出来ている人達というのは、本当に素晴らしいと思いました。
虚構を目の前にする時、それはその人にとって間違いなく目の前に存在して、その存在を楽しんでいる自分、という事実そのものが、その人にとっては現実になる。
でもこれは社会全体を見渡してみた時、世の中の多くの事がそう、世の中には虚構と現実が入り混じっていて、実は区別がつかなくなっている、僕らはそれに慣らされてしまっているだけ、もっと言えば区別をつける事には大した意味はないのでしょう。
問題となるのは、それがどれほどのリアリティを持っているのか、という事なのかもしれませんし・・・・・・・・・いつもどんどん話しが逸れてしまってすみません。
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