ベルセルクを仰ぎ見て

昇華などという気の利いた状態ではなく、症状、ヒステリー、これはもしかしたら古典的ヒステリーとしての症状でしかないのかもしれません。
過去を振り返るという行為は自分にとって多分、圧倒的に迫りくる後悔なのでしょう。
何故もっと勉強しなかったのか、何故もっと優しくしなかったのか、何故あそこで諦めたのか、何故あの時選択したのか、もしくは選択しなかったのか・・・・・・・自分の過去はそんなものばかりで構成されている。
もし万が一そこに囚われメランコリックに澱もうものなら、絶望に包み込まれてしまう予感。
だからこそ、前だけしか見る事が出来ないという、どうしようもない事実。
少しでも気を抜くと湧き上がりそうになる後悔を、常に怒りで燃やし尽くし続けながら、ベルセルクを仰ぎ見て。
しかしその怒りというのは、誰に向けられているのだろうか。
勿論、不甲斐ない自分自身に向けられている。