
神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。
マナー 作法 粋
2017年04月21日 21:35辻堂と座間を行き来する中で、これはそう、海に近い場所の方が圧倒的に開放感があるのですが、とりあえずこの事実は置いといて。
時間に余裕がある時はついつい海老名のイオンを経由してしまう、イオンの一階にタバコの専門店があって、なんかどうなのかな、なんとなく全ての銘柄が揃っているような印象があるのですが、たまに若いお兄ちゃんとかが熱心に外国製の珍しいタバコに魅入っていたりもします。
僕がいつもそこで買わせてもらうのは、ジャルム スーパーという16本入りで410円のインドネシアのクレティックシガレット。
火をつけるとクレティックですから当然パチパチとクローブが小さくハジケ続ける訳ですが、ニコチン1.8ミリ、タール40ミリなので、普通のタバコの要領で吸い込むわけにはいかない、そんなことしたら辛いだけになってしまうので。
喫煙の基本であるクールスモーキングと言えばいいでしょうか、そっと、ほんの微量だけ口の中に含んで、その後は自然に呼吸するような要領で。
そんな感じで15分間、かなり美味しい時間を過ごさせてもらう事が出来る。
味はタバコ感は殆どなくて、フィルターにも塗られている花の密のサッパリとした甘さが最初に来て、それから、フルーツなのか、なにかバナナを筆頭とした様々なフルーツの味と、あとはなんでしょう、南国の花の香りが鼻から抜けると言ったような、トロピカルフローラル的な原色の香り、火をつけずに匂いを嗅ぐと、子供の頃に食べたカバヤのジューシーにもイメージ的には近いのかとも思いますが。
全然きつくないです、1ミリのタバコ思いっきり吸い込むのといい勝負くらい。
部屋もタバコ臭くならないし、微かにお香っぽい香りが最終的に残る。
ガラム派とジャルム派というのは、なんとなく好き嫌いで分かれるのかなとも思いますが、多分両方とも、煙を吸ったりニコチンを摂取したりする事が目的というよりは、クレティックシガレットを通じて広がりのある楽しいまどろみの時間を薄っすらと過ごす、という事が目的なのかもしれないです。
そういう時間をゆったり過ごそうと思えば、1日に数回位がいいところなのでしょうし、だから必然的に吸う本数も限られてくるのかもしれません、なにか作業をしながら咥えタバコ、とは思えないですし。
このタバコを吸いたくない場所というのは僕なりにあって、人が集まる喫煙コーナーとか喫煙ルームとか、外出先での人がいる場所では吸いたくない、あと車の運転中はスマホ並みに注意力が散漫になるようにも思う、じゃあどこで吸うんだとなると、部屋の中とか庭先とかガレージとか、なんとなく人がいない場所で。
ああそうだ、あとガラムのヌサンタラのメンソールは洋酒をしみ込ませたパウンドケーキを連想させる美味しさがあるように思います、軽いですし、ついつい食べ過ぎてしまうというか、吸い過ぎてしまうんじゃないでしょうか。
なんかどうでもいい話を書いてしまいましたが。
10年くらい前かな、ある愛煙家のお婆さんが「タバコが美味しく吸えるのも健康な証拠さっ」とかおっしゃっていましたが、まあそれも一理あるのでしょうね。
禁煙ブーム、嫌煙ブームの中で、なぜかコンビニや自販機でいくらでも購入できるタバコ、喫煙を批判し、自粛を迫りつつも奨励しているようでもある、よくわからん世の中でもある。
あとはそうですね、マナーがどうこう言う以前に、作法がちゃんとしていればいいんじゃないでしょうか、マナーというのは僕らは社会的存在である以上当たり前の事でなのでしょうし、作法というのは「粋」にもつながります。
しかしその当たり前がちゃんとできないからこそ、マナーなどという概念が前衛化してきてしまう、とも言えるのかもしれませんが。
だから突き詰めれば、かっこ悪い事しなければいいんですよね、これはどんな事でもそうなのでしょうが。
—————