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メタモルフォーゼ
2018年06月21日 10:01社会に出る以前の段階、というかこの場合は学生生活を終えたのちに社会に出る年齢になったにもかかわらず、さまざな個人的理由から、それはなんというか、多少は尻込み的な事であったり、何をしたらいいか分からなかったり、まだ準備、言ってみてば心の準備がまだ整っていないがゆえの、という意味においての、これもまあ今の時代はモラトリアムと解釈してもいいように思え。
学校を卒業してすぐ就職、という昔で言うところの正規のラインからは外れる訳ですから、それはもしかしたら多少の不利はあるのかもしれませんけれど、ただこれはその期間の過ごし方次第でもある。
そのモラトリアムと自分で認定した期間に、自分を十分に熟成すればいい、幼虫が一旦溶解して成虫に変化するように、生物学で言う変態。
自分が何者になるのか、多少パラノイアックに傾いたって、それが出立時の大きな力にさえなればそれでいいのだし。
自分の人生、自分らしく、長い社会人生活を、どのように送ればいいのか、自分は何に向いていて、どんな欲望を持っているのか、今まで学生時分に経験した全ての精神を溶解させて、全く別のものとして新たに形作って行く事だってできる、モラトリアムはネガティブに捉えるのではなく、前向きに、だからそう、言い方ひとつなのかもしれない、メタモルフォーゼと前向きに捉えればいい。
今は整理中、今は熟考中、今は準備中、今は溶解中、メタモルフォーゼ、幼虫からは想像も出来ない美しいものに自分はなる、という確信と共に。
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