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他者に触れさせてはいけない

2017年12月14日 09:13

「欲望は他者の欲望」「何の入力もない中で、欲望は自分の中から自然と芽生えるものではない、他者からやってきた欲望を自身の無意識が自分独自の欲望に作り変える」
これが事実だとしたら、だからこそ他者と関わる事は重要なのでしょうが、そうであればあるほど自分にとってどのような他者と関わるのがいいのか、という事。
欲望は他者からやってくる、しかしその事と自分という欲望する機械を他者に触らせる事は全く違う、自分自身の欲望する機械、もしくは自分自身としての欲望する機械は決して他者に触らせてはいけないように思います。
他者が自分の中にその他者に有利な欲望を注入する、自分という欲望する機械を勝手に組み替える、部品を刷新する、新たな部品を取り付ける、時には他者が操縦する事すら可能なように。
その結果、自分としての欲望する機械が自分の力を介さなくてもやたらとスムーズに作動しだしたりした時、自分は救われたような感覚に陥る、それはそうですね、自動的に操縦されているのだとしたら、自分で力を込める必要は一切ない。
その時その人は、もう自分ではないのでしょう、誰か達と顔すら共有している、本来保有していたコンテクストも塗りつぶされ、上書きされてもいる。
特に自分の精神が弱っている時や何かを求めている時、誰と関わるかという事は非常に重要なのだと思うのですけれどね。
自身としてのの欲望する機械を守る事が出来るのは、自尊心とか賢明さとか言われるもの。

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