
神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。
他者の唇を求めて
2019年02月20日 10:07僕は以前、ベイプは乳房だとかファルスだとか、そんなような事を書いたのですけれど、まあ、それを証明するかのようなドリップチップの商品説明として乳首というワードに彩られた商品も売っていたし。
メカニカル、テクニカル、RDA、BOXタイプ、ペン型AIO・・・・・・・PODタイプ・・・・・・・・ベイプの進化。
今は二極に進化しているように思え、オールインワンの発展形として全てを内包したPOD型ベイプに対してメカニカルのハイブリッド接続方向に振った一つのハイエンド、いやこれは一部の方々がコアに掘り進んでゆくようにも思う、だから一般にはテクニカルMODに優秀なコイルを内包したクリアロという形で、メカニカルとRDAの生成するミストを再現する方向なのかなとも思います。
今年に入って初めてPOD型を買ったのですが、それは斬新な商品説明に惹かれて「ダックビルタイプのドリップチップを採用し、唇をしっかりフィットする、キスのような感触をもたらします」とまあ、相変わらずの微妙な翻訳ではあるのですが。
ベイプはさまざまなメーカーがしのぎを削り合っていますね、そんな中で割と人気が高いのはK4やノーチラスに代表されるアスパイアやピコに代表されるイーリーフでしょうか、あとはジャストフォグやジョイテック、あと忘れてはいけない玄人好みのアスモダスとか、そんな中で僕はあまり日本ではメジャーではないのかもしれないヴァプティオというメーカーが気にいっていて、これは爆炎クリアロを探していてフロッグマンタンクを購入したのがキッカケなのですが。
そのVAPTIOのPODタイプを買いました、確かに、この商品が手元に届いて吸引した瞬間に鮮明な一つのイマージュがそれは、魔女の吐息もしくは堕天使のため息、一番近いのはリュックベッソン監督のモノクロ名作映画アンジェラ、やたらとデカい常識外れで時に少し凶暴で奔放な堕天使という一つの、僕らが探し求めてやまない理想像としてのチャーミング。
ぺイプの進化は母子一体の原始のスープを離脱し、父のファルスへの羨望を乗り越え、成長し自立を果たした一個人として他者の唇を求めて彷徨う。
オートパフではないので5クリックで電源を入れ、パフボタンを押しながらダックビルタイプのドリップチップに吸いつく、そこで倒錯が浮上してくる、単なる無機質のドリチなのですから、その物質が積極的にこちらに吸いついてくるという事はあるはずがないのですけれど、重めのドローの効果としてダイレクトラングを試みる時に発生する吸引という負圧が、まるでドリチ側からの積極性として吸いついてくるような感覚をもたらすという、心地よさを伴った倒錯。
味の再現性もジャストフォグのQ14やeGO-AIOと比較しても遜色ないというか、同じ再現性なのであれば吸い心地のいいVAPTIOのPODの方がいい、いや、味もこっちの方が勝っていると思う、僕は。
コイルのジュースホールが大きい訳ではないけれど何故かドライヒットしないからチェーン可能だし、リキッドは多少ポッドの上部で滲むものの漏れようがないし、最近はフェティツシュとしてこればかり使っています。
そう、ベイプはある意味フェティッシュとして機能させる事も可能なのかもしれないです。
ベイパーさんを深掘りすれば、皆さんなんらかのセクシャリティに隣接した想いが顔を持ち上げてくるのかもしれないな、とも思います。
だからこその乳首という、ドリップチップに対する商品説明なのでしょうし、キスのような感触というPOD型の謳い文句なのでしょう、これは海外のうたい文句の翻訳だからこそ成立するコピーで、日本において日本人を対象とした製品にはなかなか付けづらいコピーである事は間違いない、大人が使用する製品の場合は時には適切に、当たり前の事としてセクシャリティを暴き立てる事が可能な。
ああそう、そういえばアブサン、自作リキッドとしてフレーバーウエストだったかな、アブサンというリキッドを買ったのですけれど、これはお酒にもなっていますね、WHOが解禁して以降はまた嗜まれ続けている、このリキッドはかなり癖になります、美味しい。
アヒルのくちばしか・・・・・・・ダックビル、キスのような感触、そう言えばアヒル口というのが少し前に流行りましたね、日本のセクシャリティは今の時代はカワイイに変換さているのでしょうか、もうひとひねりした格好の倒錯として。。
—————