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余暇

2021年04月03日 13:04

スキー、サーフィン、車、時計、クラシックコンサート、絵画等芸術、読書・・・・・・・・趣味とか言われるものたち。
趣味というのは、自分が夢中になれて楽しかったり、没頭できたり、その為に自分の時間を費やすのだけれど、そこに賃金は発生しない、自分の時間を会社の為に使えば、というのは出勤して仕事をすれば、これは自分の一日24時間という持ち時間を切り売りして、対価として賃金を得る。
自分の趣味の為に一日24時間という自分の持ち時間のうちの幾分かを費やして、これはなんでしょうか、充実や楽しさ、充実や楽しさという対価を得る。
なんかおかしな話になりましたが、趣味というのはコミュニケーションツールでもある、他者と交流共有する為のツール、であれば趣味を介さなくても他者と十分交流できていると考えられるのであれば、趣味は必要ないとか、大して興味もない事をツールとして行為しなければならないとかだと、時間つぶしにしかならないし、そもそも潰さなければならないような時間を僕らが保有しているはずもないのですしね、時間つぶし、人生をやり過ごす為の趣味、人生をやり過ごす為のツール、そんなものは一切必要ないのでしょう。
そもそもが、余暇、か、余暇なんてあるのか、自分に目的があって、それを目指している事自体に充実感を感じているのなら、自分の24時間の全てをそれの為に、夢中で使いたい、と思う事は自然な流れ。
仕事において目標がある、退社後に人脈を拡げる為に人と会ったり、セミナーや何らかのスクールに通ったり、そして帰宅後は今日学んだことについてまとめたり思案したり、アドバイスや話し合いの場を設けたり、こういう事全てが夢中なのであれば、この状況というのは子供となんら変わらない、子供が夢中で毎日を過ごして、疲れて眠くなったら電池が切れたようにいきなり熟睡するのと同じように、頭が疲れて眠くなったらいきなり寝オチすればいい、子供がそんな毎日を過ごしながら成長してゆくように、大人もそうやって夢中の中で、余暇、などという概念は押しのけて、夢中で成長してゆけばいい、今は社会からスキルアップ等も当たり前のように求められますしね。
趣味が人生を、その人を豊かにする、これは人それぞれですから別に否定しませんけれど、仕事の延長線上のものをどんどん自分に取り込むことで豊かになる、その人がどんどん拡張してゆく、それも充実感を伴って夢中で、楽しく。
仕事を遂行する上であれもこれも、必要なファクターはいくらでもある、そこに目が向くためには、自分が携わっている仕事が好きかどうかとか、肚が座っているかどうかとか、野心や目標とか、自分の人生のなかに、余暇などという余分な時間は本当はないはずなのでしょうしね。
自分の存在意義、自分の意味、自分はこういうものであると堂々と宣言する、仕事、遊び、趣味、遊びの延長のような仕事の仕方・・・・・・人生って遊びですよね、それも真剣な一発勝負の、遊び・・・・・・遊ぶように夢中で仕事に取り組む、仕事が趣味であり遊びであるというのは間違いなくアリだし、それは幸せな事なのですね、そういう人にとっては突き詰めた時、余暇、という言葉はピンとこないでしょう。
言い換えれば、世間一般から認識されている趣味というものすらも仕事の一環として夢中で、自分を豊かにする為に行為している。



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