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神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。
僕らの役割の一つとして
2016年05月14日 09:34考えてみれば、試行錯誤とかトライアンドエラーとか、自分が納得いくまで、何度でも繰り返しながら、より良い状況を造り出そうと思ったり、問題を解消しようと思ったりしながら、多くの人が日々を過ごしていくのでしょうね。
そんな中で、そのやり方自体が分からなくなって迷ってしまうという事も、人生の一時期にはあります。
混乱して、それでも考え続けて、考えるのが嫌になりながらも考えるのをやめられなくて、意識や思考に白く霧がかかったようにも感じたり無力感に浸ったり、またその状態を称して「自分が空っぽ」とか「自分が分からない」とか「閉じていたい」とか「力が入らない」と表現する事も。
霧がかかったらその霧を払う、まずは心身を休め、安心感や肯定感の中で吐き出しつつ考える力を回復してもらう、いろいろな事柄を一緒に整理させてもらう、考え行動してもし失敗したらまた力を蓄えに戻ってきてもらう、失敗にも意味を持たせる、迷ったら整理する、行動に移る時、より良い精神状態でいられるように、場合によっては論理的肯定感を得てもらったり気持ちを整えて納得。涼解してもらったり。
何かを大きく変えようと思った時、一回の選択で全てうまくいけばそれに越した事はないですけど、なかなかそうもいかない場合もあります、というかそれが普通なんじゃないのかな、失敗する事で見えてくる本質というのもありますしね、逆に失敗しないと見えてこなかったりもします。
だから折れないように、本人の選択を最大限にバックアップし続ける、何度でも、それを当たり前の事として、これも僕らの役割のひとつ。
極端な話、折れてもいいです、回復出来るように一緒に語らせてもらいますから。
折れた後、回復してまた行動を起こそうと思えた時、強くなっている事に気が付きますし。
何度でも繰り返しているうちに、どんどん本質に近づいて、どんどん強くなっても来ます。
挫けて、弱って、それでも最後の最後で「やっぱりあきらめない」という想いがどこかのタイミングで湧き上がってくれば、大丈夫です。
また、そう思ってもらえるような語らいの場を持つのも大切な事。
一回で答えが見つかる場合もあれば、何度でも繰り返しながら答えに近づき、最終的に手に入れる、どちらもあります。
逆説的ですが、繰り返しているうちに、徐々に心の準備が整ってくるという事も実際に多々あります。
カウンセリングの場で話し合われるその多くの事は、社会とは別の場所で執り行われる超個人的な作戦会議みたいなもの、であったりもします。
これもカウンセリングのあり方の一つ、という事ですね。
勿論、都度溜ったものを吐き出して活発に活動し続けていらっしゃる方もいらっしゃいます、どういう方法でも、本人の性格に合った方法が正解の方法なのだと思います。
都度最善と思われる選択をしながら、そうする事で徐々に心が問題を受け入れる準備も整っていって、そうなってくると状況も今までとは違って見えてきて、最終的に解消に至る・・・・きちんと腑に落ちながら、一歩一歩進んでゆく感じでしょうか。
また、何度も話しているうちに核心が見えてきて、想いがどんどん変わってゆく、というのももちろんありますよね。
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