
神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。
僕らは情報によって作られる
2019年04月19日 10:00自分が若者だった頃、行動様式、何をして遊んだらいいか、何を着たらいいか、どんな車を買ったらいいか、恋愛対象にはどのように接したらいいか、どこに出掛け何を食べたらいいか、最先端は、なにがオシャレなのか・・・・・・・・・これらは全て、たぶん、学習したそれはメンズノンノやポパイという雑誌から、あとはビッグトゥモローもそうかな。
学習してそれを行動に移す、多分大切だったのはどれだけ素早く行動に移すかという事、それもさりげなく、その行動が自分のオリジナルであるかのように、シミュラークルとシミュレーション、行動すればするほどシニシズムが沁みついてゆく自分、というある種の心地よさ。
雑誌の情報に従った、多分当時は自分の思考すらも雑誌から取り込んだ、言う事の全てはただの受け売りでしかなかったという事実、まあね、軽薄な空気感の中での事ですから、自分などはその程度の薄っぺらい一枚の紙でしかなかったのだと思います。
僕らの行動は、作られた、雑誌に作られた、僕はそれを別に悪い事だとは思っていません、ただし構造化さえしなければという注釈付きですけれど、メタポジションの訓練でもあったのかもしれません。
雑誌に作られた僕ら、その雑誌を作ったのは大人、社会、環境、それは物を売ろうとした社会、資本主義、僕らは資本主義に作られた・・・・・・・・なんかそう、資本主義の申し子とかいう言葉も聞いた事がありますね。
ギリギリ、大きな物語が機能していた時代だったのか、発信される情報はとてもシンプルでした、ああ、そのアンチとしてオタク的領野が静かに醸造され始めたとかもあるのか、まあそれはまた今度。
優越感で自分を保った時代、じゃあ今の時代は?
情報の発信元は資本主義だけではないですね、誰でもスマホ一台で情報を発信できる・・・・・・・・・安心感によって自分を保つ時代それは、承認という安心。
小さな物語が乱立している世の中ですから、それは自然な事そして多分、いい事。
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