全てがリアルになる

様々な、多種多様な、提案で溢れている消費社会、その中で僕らはバーチャルを手にする、社会は魅力的なバーチャルで溢れ返っているという、奥行きの無い表面的な社会、それはファンタスティックに色とりどりに美しく装飾された社会。
そんな社会の中でどのように豊かに生きてゆけばいいのか、というのは割と簡単でもあるように思います。
バーチャルに嵌まり込んでいる自分というものを、本気で演じさえすればいい。
本気で演じ始めさえすれば、その瞬間にバーチャルはリアルに昇格される。
バーチャルに生命が宿り生き生きとリアルを、本気で演じてくれる、僕らの要請に忠実に従って。
・・・・・・僕らは自分の環境の中でキャラを演じる、その演じているキャラが本気であればあるほど、それは自分にとってのリアルに昇格される。
元々は環境の要請に従って生成されたバーチャルとしてのキャラ、そのキャラに積極的に自分が嵌まり込めば嵌まり込むほど、そのバーチャルを自分の元に引き寄せる事が出来る、そしていつの間にかそれは自分にとってのリアルに昇格される。
全てのバーチャルは、それは消費社会で提案されている多くのバーチャルも含めてという事ですが、全てのバーチャルは愛をもって本気で抱きしめた時、その人にとってのリアルとして実感される。
心の、余裕、遊び、豊かさが要求されるのかもしれませんが。
今の世の中その気になりさえすれば、全てがリアルになる。
積極的にリアルを実感しようとすればするほど、人生はもしかしたら豊かで楽しいものになる。