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加速する身体

2016年08月08日 09:49

大正時代や昭和初期を舞台にしたドラマを見ていると、なぜかそこに描かれている人達は、皆充実していて情緒豊かであるかようにも見えてしまいます。
何をする時でも目の前の一つの事だけを見つめて、じっくり集中して楽し気に取り組んでいるようにも見えてしまう。
ーーでも、そうは言ってもドラマ的な表現ですから、シミュラークルみたいな言葉を連想しないでもないのですが--
家事・育児・仕事・移動手段・・・・・それに費やす時間が多くならざるをえない、便利なものがあまりなかったから、1人がこなせる労働も限らてていて、でもそんなことは当たり前の事で、機械以前・機械以降、電子機器以前・電子機器以降。

家電・PC・自動車・各種サービス、面倒な手間を省く目的で新しい機械が発明工夫されて、それを使えば本来は時間に余裕が出来るはずなんだけど、なぜかそういう訳でもないようですね。
なんでこんなに、いくらでもやらなくてはいけない事が出てくるのか、なぜ皆忙しいのか。
昔に比べ処理速度は大幅に向上しているわけですよね、帳簿つけるのにそろばんハジくのか、電卓を飛び越えてエクセルを駆使して複雑な計算を一瞬でこなすのか・・・・・大正時代の経理課長が現代の状況を目の当たりにしたら腰抜かすんじゃないですかね。
そろばんの達人という経理担当者のあり方って、昔は可能だったのかもしれないですけど、今テンキーの達人というのは・・・・どうも成り立たないような気もするし「そんなの当たり前だろ」とか言われそう。

便利になり続けるという事は、処理スピードが上がり続けるという事でもあって。
スピードが上がり続けるという事は加速し続けているという事で(世の中が便利になり続けるという事は世の中が加速し続けているという事、とか)、そうなると人間がそれを使いこなそうとした時、人間も加速し続ける必要が当然ある。
8時間かけてそろばんはじいていた事が電卓で4時間に短縮されて、ついにはエクセルの登場で10分位で出来ちゃったりとかも。
人間のなにが加速し続けるのか? 身体とか、思考とか? 迅速に動かなくてはいけないですからね。
機械のスピードに合わせて、人間も迅速にこなし続ける、機械的に?
ちょっと解離っぽくもあり、でもリズムをつかめれば高揚感も芽生え。
機械的に解離っぽく・・・・たぶんそれは何かを犠牲にしながらなのかもしれないけど。
犠牲になるのは、身体や思考の加速によって取り残されるのは? 情緒、という事になってしまうんでしょうかね。
技術の進歩によって処理速度が加速度的に上がり続けて、人間の身体や思考のスピードもそれに合わせて加速度的に上がり続けて。
でも進歩した技術を使いこなしている人間も技術と同じように進歩しているのかというと、どうなんですかね、技術を生み出すのは人間に違いない訳ですが。

すいません、全く考えずに書いているので支離滅裂ですね、ただの独り言レベルの話です。


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