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即効性という事

2014年12月27日 08:58

以前の仕事の時、読みあさりました。
即効性を求めて。
1990年代の後半から2000年くらいにかけて、成功者と言われるひとの、自叙伝みたいなものが、多数出版されて。
自己啓発的な内容の本も、結構あったと思いますが。
たぶんこれは、僕自身が、自分の能力を超えた立場に、置かれて、即効性を求めて、慌てて足りない部分を補おうとしていたんでしょう。
割と、成功者の自叙伝がブームだった事もあり、50冊くらいは読んだんじゃないでしょうか。
読んだすぐ後は、その成功者の考え方を、自分の中に取り込めたような気がして、一瞬の高揚感はあったように思います。
「よし、なるほど、そういう考え方でやればいいんだ」なんて思って、自分の置かれている環境に勇気100倍で戻っていくんですけど。
現場で、現実的な事に対応しているうちに、そんな考えは、すぐどこかに消えていってしまって。
気が付くと、本を読む前のいつもの自分に戻っていると。
といったような事を、読んだ本の数だけ、要するに50回位反復しました。
今考えれば、そんなの当たり前じゃん、と思いますが。
特に僕の場合は、昔から、人は人、自分は自分という考え方が強いので。
だから、人の成功体験をいくら読んだって、そんなのは、その人固有の成功体験であり、その人の個性や考え方に基づいている訳で、そんなものを自分に当てはめようと、必死になっていたのが、そもそもの間違いだったんですけど。
自分が心底尊敬できると思っている人が書いた本であれば、すべてを取り込む勢いで、隅から隅まで、一語一句逃さずに読むんでしょうけど。
そもそもの動機が、即効性を求めて、いいとこ取り。
みたいな感じだったんで、それじゃあ、ダメに決まってるなと。
自分を成長させようと思ったら、他人の具体例を取り込もうとするんじゃなくて、自分にしっくりくる理論的なものを、じっくり学んで。
それを基に考え、行動する。
そんな様な事を、以前の仕事の時に、回り道しながら、学びました。
今の、若い人にとっては、こんな事当たり前なんでしょうけど。
僕の場合は、とりあえず、何事も自分で経験して、納得しないと嫌な性質なんで。
でも、ほとんどの場合、思いっ切りコケるんですけど・・・。


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