嘔吐

仕事とか人間関係とか、そういうものを円滑に進める為には、自分の中に自然と芽生えてしまった感情を抑えなくてはいけない事もある、環境に適応する為に、人に嫌な思いをさせない為に、勿論嫌われない為にというのも大切な理由。
環境の中で生き続ける為には、ある程度は良い自分を表現しつつも、黒い想いは自分の中に抑え込む感じなのかもしれません。
黒い想いが、時間の経過と共に徐々に薄れてゆくのであればそれでいいのだと思います。
でも、薄れる間もなくあまりにも矢継ぎ早に黒い想いが抑圧されると、どんどん蓄積されると、その黒い感情や言葉がいつの間にか、自分の精神や身体を攻撃する毒にもなってしまう、毒は自分を弱らせますね、特に理不尽な環境で陥りやすいでしょうか。
だから話す事で想いを手放すとか、想いを口にする事で楽になるとか、そう言った耳触りのいい言葉でもいいとは思いますが、僕が普段から感じているのは、これはもう、なんと言うか、比喩的に表現した場合それは嘔吐であると断言してしまうとあまりよくないのかもしれませんから、だから、せめて、思いっ切り吐き捨てる、溜め込むしか仕方のなかった黒い想いの塊、有毒化されてしまった感情や言葉、こういったものは、思い切って吐き捨ててしまった方がいい、それは毒なのですから、腹立たしさ、理不尽さ、やり場のなさ、悲しさ寂しさ悔しさ、人への苛立ち、自分を貶める辛さ・・・・・・勿論、癒しモデルのシミュレーションで解決するのならそれに越した事はないと思います、だからこれは「ちょっと、このままではまずいかな」と思うような、ある程度深い葛藤の場合という事で、吐き捨てた後に、整理して徐々にクリアにしてゆければ、だからやっぱり本当は、嘔吐でしかないとは思いますけれど。
抑鬱状態になる時の一つには、こういった要因もあるように思います、これにあまりの忙しさが加わると非常によくない。
黒い想いは抱くべきではない、などという事は絶対に思わない方がいい、どんな事にも表と裏があるとか言われますけど、それは僕らにしても同じなのだろうし、黒い想いが蓄積されるという事は、それだけ責任感と共に頑張っているという事なのかもしれないですし。
嘔吐する事も辛い、それはさまざまな感情も湧き上がってきますから、でも、そのまま抱え込むのはもっと辛い、心身がもちませんね。