変なプライド

もう付き合いの長いお客さん達からは話の流れの中で時々聞かされますよ、ああ、聞かされるというか、カウンセリングの付き合いが長くなると、まあ最初は何らかの解決事項を携えて来談していたのだけれど、いつの間にかそれも改善されて、そうなると現状の話とか未来に向けての希望や目標や、今世間で話題になってる話とか趣味の話とか、まあ他愛のない世間話や愚痴や批評、そんな感じにもなってくる、勿論一回目から何の問題も抱えていなくてただ遊びに来てくれる有り難い人もいますけどね。
基本タメ口ですし、スナック菓子食べながらの人もいるしコンビニで缶チューハイ買ってくる人もいるし、要はなんでもありでリラックスして対話できればそれでいいのです。
そんな中で話の種として話題にのぼる、プライドばかり高い人、これはなにも仕事ができないくせにプライドばかりが高いという事ではなくて、ある程度は人並み以上に仕事ができるがゆえのプライドの高さという事。
これはほんと始末に負えない、そしてなによりもったいない、強固なプライドから全ての仕事を自分で抱え込む、まあそれはいいですよ自分がやりたいのであれば好きにすればいい、しかし何がもったいないかというと、自分一人の能力以上には成果を上げられないという事。
ある程度仕事が出来るという事は周囲から一目置かれるという事、だから手を貸そうとする人や何らかの提言をしようとする人も時々はいる、しかし本人はそれらを強固なプライドによってことごとく撥ね退ける「周りの力を上手く使えばもっといい仕事できるのにね、もったいないね」・・・・・・・そして、ため息混じりの半笑い・・・・・・・・・・・という事になるしかないのですね。
付き合いの長いお客さんというのは、なんだろうかこれは例えるなら、同志みたいなものだから、なんとなく一緒にその人の人生を歩かせてもらっているような感じにもなる。
こういうプライドの高さというのは、ほんと、もったいないですよね。