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夢幻を生きる

2018年02月21日 10:33

現実、ただそこで起きている事実を僕らはそのまま機械的に認識する訳ではなくて、機械的な認識に人間的な情緒を混入させる事によって、その人なりに認識する、現実をさまざまに、その人なりに曲解して認識する。
情緒を言い表す時、単なる現実の側から見た場合には、大袈裟に言えば夢のようでもあるポエム的言葉によってさまざまに形容される、単なる現実の側から冷静に見た場合には「まぼろしなんじゃないの」と思ってしまうしかないような、ナルシシズムに根ざした美しくもある認識。
夢であり幻である認識、夢幻の認識、僕らは言葉を放棄しない限り決して夢幻からは逃れられない、では言葉を放棄したらいいのかというと、言葉を放棄するという事は何も認識する事ができなくなるという事、迫りくる現実という巨体に常に怯え続けるしかない状態、という事なのかもしれません。
言葉を保有し続ける限り、それは生きている限りという事でもあるのかもしれませんが、僕らは夢幻に囚われ続けるしかない、それは多くの場合幸せな事であり、ごく稀に悲しい事でもあり。

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