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25.子供の情景

2014年11月12日 09:30

クラシック音楽は昔から好きでよく聞いていたんですけどラベルやフォーレといったところが割と好きなんですが、その好きと言う感情と別のところにシューマンがあります。なんていうか聞いた瞬間に囚われてしまうというか、聞かなければ聞かないで何の不都合もないんですけど、聞いた瞬間にそこに引き寄せられてしまう、といったような、自分でもうまく説明できない感覚なんですけど。
特にトロイメライを含む、子供の情景を聞いていると、スッキリするとか、懐かしいとか、リフレッシュできるとか、そんな様な事では一切なく、ただ自分の中の何かが勝手に何かを想起して納得している、というか・・・。
何か何かじゃわからないと思うんですけど、自分でもわからないので何かと言うしかないんです、すいません。
えーと、「そうそう、あの時はこんな感じだったんだよね」って言っているみたいな、例えば、幼少期のまだ言葉がはっきりしない時期に、大人がしゃべっている意味がまだ分からなくて、言葉が何となくただの音のように聞こえていた時期があったとすれば、その時、音と認識するしかなかった意味の分からない言葉と、シューマンの音楽は結構近いものがあるんじゃないだろうか、と思っているんですけど。
そう考えれば、いまでは思い出しようもない、言葉をしゃべれなかった頃に自分が感じていた事を、言い表せないのは当たり前で、その時の情動が自分のどこか遥か彼方の方になんとなく残っているのであれば、それがシューマンを聞いて、何かを勝手に納得していても不思議じゃないのかなあと。
そういう音楽って、僕にとってはシューマンですけど、誰にでも何かしらの物があるのかもしれません。
まあ、音楽療法とは違い、聞いたからってどうなるってもんじゃないんですけど・・・。
僕は、自分のどこか遥か彼方になんとなく存在するかもしれないモノをかまってやる為に、これからもシューマンを聞き続けると思います。


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