神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。
小さく、越し掛けているお婆さん。
2022年11月07日 14:17週に3~4回、日が沈む間際の夕方の5時の時もあるし、各家庭の台所から包丁をまな板に刻み付ける音が聞こえ始める6時の時もある、日が沈み街灯が灯った7時の時もある。
住宅街の道路脇の月極駐車場、車道を隔てる低い石垣に小さく腰を下ろしたきちんとした身なりのお婆さん、いつも遠くの景色を静かに眺めている。
パンやおにぎりを丁寧に食べている時もあるし、缶入りの飲料を優しく飲んでいる時もある、遠い目を山並みに向け小さくなっている時もある。
数か月前に気が付いたのですが、週に3~4回、決まって車で通る住宅街の細い道、5時でも6時でも7時でも、そのお婆さんは必ずいつも同じ場所で、小さく腰を下ろしています。
昔、僕がまだ小学校低学年の頃、辻堂駅が今のように発展していなくて、工場や小さな借家のような家が駅前まで点在していた頃、友達と遊んで一人で家に帰る夕暮れ時、砂利道の脇の小さな石垣に腰を下ろし、大きく重そうな風呂敷を横に置き、下を向いて足をぶらぶらさせていた小さなお婆さん、僕は何故か、そのお婆さんを目にしたとたんに無性に悲しくなって、一人で泣きじゃくりながら家に帰った事があります。
なにかこの時の感覚にとても近いものを感じてしまいます。
—————