神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。


居心地のよい場所

2021年06月17日 10:17

新たな環境に身を置く、そこで求められる事に応えようと頑張る、その効果として潜在性が刺激され新しい自分が発見される。

新たな環境で頑張るのは、自分がそこで役に立つ人間になりたいから、なぜ役に立つ人間になりたいかというと、承認を得て安心したいという想いも勿論あるし、感謝されたいという想いも口にはしないまでも当然ある、そしてその場所を自分の居場所、心地のよい場所にしたいという当たり前の衝動。

必要とされ感謝され承認された時点で、その場所は自分にとって居心地のよい場所になる、という事は身を置いた当初や応えようと頑張っている時点では、そこはまだ自分にとって居心地のよい場所ではない、居心地の悪さを焦燥と共に噛みしめる場所でしかない・・・・・・・・・・・数行前の「居心地のよい場所になる」という一文は、実は本当の事を言いきってしまえば「居心地のよい場所に成り下がる」という事なのかもしれません。

僕らは、居心地のよい場所で安寧を得るとどうなるでしょうか、勿論、腐敗し始めますよね。

研鑽の為に必要なのは、居心地のよい場所を作る過程、そこが居心地のよい場所に成り下がってしまった時点で、まあ、少しはそこで一息ついてもいいのかもしれませんが、それが済んだらその場所から去ったらいい、そしてまた新たな環境に身を置き研鑽したらいい。

水は流れ続けなければ腐る、欲望、達成、満足、無器官体、蠢きつつ腐敗する。


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