神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。


幸せな気持ちにさせてもらえた瞬間

2015年11月14日 09:05

裸電球を見ると、今でも時々思いだす事。
小学校の1~2年生位の頃だったでしょうか。
あまりよく覚えていないのですが、家の増築をする為にあちこち取り壊していたようです。
で、寝る場所がなかったからなのかな、父と母は増築が終わるまで台所の横に布団を敷いて寝ていたと言ってましたから。
僕は、近所の同級生の家に、たしか1ヵ月以上毎日泊まりに行ってました。
まあ、おおらかな時代だったんでしょう、日によっては、というかほぼ毎日自分の家では晩御飯は食べずに、その友達の家で晩御飯も食べて、風呂にも入って、見たいテレビ観て、ゲームして、と赤の他人とは思えない、そして困った時はお互いさまの向こう三軒両隣、謝礼はなしだよ助け合いという言葉を盾に、傍若無人な振る舞いをしつつ、そこの家の子になり切りプレーでした。
そこの家では、なぜか毎週末、土曜の晩は就寝前に、お風呂に入って寝巻に着替えて歯も磨いて、そうするとそこの家のお母さんが台所の冷蔵庫の前に立って子供たちを呼ぶんですね。
「は~い」元気よく返事をして同級生と僕と同級生の妹さんとで、お母さんの元へ集合。
そうするとお母さんがおもむろに冷蔵庫を開けて「はいどうぞ、おやすみ」と言いながら袋から出したチクワを一本ずつ手渡してくれる。
そしてそのチクワを手に、ウキウキしながら寝床につき、オレンジ色に暖かく部屋を照らす裸電球を見つめながら、チクワを食べる、という至福のひと時が毎週末の夜に。
そして食べ終わった頃合いを見計らって、お母さんが「食べた?電気消すよ?おやすみ」と優しく。
たったチクワ一本ですけど、とても幸せな気持ちにさせてもらえた瞬間でした。
でも、なんだったんだろうね~、週末のご褒美なのかね?
その後もう一度歯磨きしないところも、なんというか、昭和だなあ、と思います。

—————

戻る