神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。


弛緩から湧き上がる焦燥

2019年03月10日 11:05

今朝、今年初めてのウグイスの鳴き声。
ウグイスの鳴き声に喚起されるのは過去確かに自分が経験した事ではあるのだけれど、それは思い出などと呼べるような美しい装飾ではなくて、まだ何の整理もされていないそして特に今のところ整理をつける必要を感じていない、輪郭のハッキリしない切り取られた映像であったり漂う思考であったり、自分の中ではこれは単なる観念でしかない、それが次々と湧いてくる訳でだからそれは集合体として自分の中のどこかに都合の悪いものとして、暴かれる事を恐れながらひっそりとただ佇んでいるに過ぎないコンプレクス・・・・・・・・・そう、こういった類のものは郷愁に接続され、それは得体のしれない後悔や焦燥を差し出してくるのですね、その効果として寂しくなったり人知れず身悶えしたり。
モラトリアムは金さえあれば、いくらでも延長する事が出来る、その金というのは人によっては自分で稼いだ金の場合もあるし、そうではなく親の金の場合もある。
これはどちらも自己責任においてなされるのだから別に人がどうこう言う事ではないのですね、自分で稼いだ金がどんどん減ってゆく事を承知で時間を買う、自分の金で時間を買う、これはモラトリアムに積極的に没入してゆくというもしかしたらそれは豊かな経験なのかもしれません。
でもなあ、まあ、人生の大半の時間はモラトリアムとしてただ消費されてゆくのかもしれませんね、痕跡を残さなくてはという焦燥の中で。
今日は親父の命日か、だからなのでしょうこんな話になったのは。

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