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強固なプライド

2018年11月30日 09:46

強固なプライドで自己を保ち、自己を正当化し、屁理屈という本人に取っては当たり前の自動処理方法で自身を納得させ、人から突っ込まれた時には武装済みの理論で対応し、ただし決して人を責め立てたり、攻撃的になったりする事なく、全ては自分が自分である為だけに、差異や多様性を認めて、受け入れて、人に優しく暖かく接するというのが大前提である中において。
強固なプライドで自分を保ち続けてゴリゴリ行く、一環して、何の疑問も抱かない中で、何があっても最後までその態度を決して崩さずにいる事が出来る人というのは思い切って言い切ってしまえば、ある意味、自己愛性の人格の人である事は間違いない事実。
しかしそうではなく、強固なプライドで自分を保ち続けてゴリゴリ行っている途中・・・・・・というより周囲をけん制し続けている道すがらで、これは人生の途中でという事ですが、自分を保てなくなって精神状態があまり、よろしくない状態になる人もいらっしゃる、これは、ほんとうは自己愛性の人格ではなかったという事なのかもしれないですね、かなり無理して装っていた、性分としての本当の自己愛性人格は、その状態が実は当たり前であり、何の疑問も抱かず、自分を保ち続ける工夫がその人の本質でしかない訳ですから。
そういう本質ではない人が同じような態度で自己を保とうとしても、内面の葛藤というのは計り知れない。
不調をきたしたのなら、それはその自己愛的な身振りというのは実は自分にはフィットしていなかったという結論なのですから、そこはやはり、勇気はすごく必要になりますけれど、本来的な自分の性分を取り戻すチャンスなのでしょうね。
ああ、あと、常に向上心や謙虚さと共にいない事には自己愛性の人格というのは決して保てません、なにかを人のせいにしてもいけません、穏やかな態度を崩してもいけません、こういう人は周りから良い人だと思われてしまう事も多々あるでしょうけれど、実は突き詰めれば、自分の為でしかない、愛しているのは自分なのですから、ただその愛を他者に投射して、その他者を愛する事はありますね、ただこれは誰でもそう、健全な愛の構造として。

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