神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。


快楽の活用

2021年07月17日 12:23

聞きたいことがあり携帯ショップに立ち寄り、若い店員さんに愛想を振りまきながら話しているうちに「まずはこのタブレットに情報を入力してください」と言われ「ああそうですね、ハイハイ」とカウンターの一角で住所や名前や携帯番号やその他の情報を入力それは、もしかしたらというか確実に、傍からみたら慣れない情報端末と格闘している昭和のオッサンという心象。

後から聞いた話によると「あんなの2~3分で入力できるべよ」という事らしいのですが、僕の場合は15分が経過した頃でしょうか、店員さんから「だ、、、、大丈夫ですか、なにか分からないとこありますか?」と僕が傷つかないように注意深く母性的に声をかけて頂き、その瞬間から、その救世主でしかない店員さんの聞き取り調査的な入力方法に優しく強制的に自然とシフトして頂き、今の若者は優しい人が多いなあとか思いつつ、その店員さんの配慮的一問一答にハキハキと、水を得た魚のごとく満面の笑みでドン引き間違いなしのユーモアを交え応え続ける充実感。

普段はガラケーとPCのキーボードという物理的なものに慣れきっている、あの物理キーをパシパシと叩き続ける分かりやすさそして男らしさ、それと比較してどうも、滑らかな手触りの画面をソフトにタッチしるという行為が苦手。

ツルツルすべすべした目の前の電子機器の、それは軽くタッチすれば即座に反応するデリケートな誘い部分を、優しく撫でまわし自分の意思を伝達するると、それは決して自分の期待を裏切らない格好で即座に的確な反応を、超敏感に示してくれる、このフェザータッチは、このツルルツを自分の指先で愛撫するという行為は・・・・・・・・・・・みたいな事が脳裏をチラつき、その場から逃げ出したくなるという。

・・・・・・・・・そう、昔から、この観念が常に迫りくる違和感、だからなかなかスマホに変えられないのですが、しかしそろそろ迎合しなくてはならないのだろうな、とは思っています。

フーコーの、快楽の活用とか性の歴史とかそんなようなワードが、勿論文脈を離れてという事ですが、頭に浮かんでしまいます。



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