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息子にとって
2021年05月09日 19:06息子にとって、自立する以前の自分と母親との関係というのが良好だった場合、逆にそうでもなかった場合。
どちらにしても自立後、自分にとってどういうものが理想的な関係だったのかを考える中で、自分のパートナー、彼女とか奥さんが出来た時に、適切に優しく接し守ってゆけばいい、母親を通じて満たされなかった想いがあったとしても、それは自分が大切に思う女性を通じていくらでも修正可能、自分の大切な人を守ってゆく中で修正可能なのでしょう。
僕は逆に、息子と父親の関係の方が、もしそこに何かがあったとしても、自立後に修正が可能なのかというと、少しだけこれは、厄介なように思います。
自立して社会に出てから、父親の代わりになる人は・・・・と考えると、母親の代わりは愛の対象である自分のパートナーでいい訳ですが、父親の代わり、先輩、上司、これはちょっと、愛の対象とまでは言えませんし。
父親というのが、自分が社会に出る直前の時点まで、口うるさい、厳しい、自分を規定断罪する、指示命令する、要は自分が従わざるを得ない存在であった場合はちょっとだけしんどい。
息子にとって母親というのは自分を受容してくれる存在、父親というのは自分を規定しようとする、従わせようとする、価値観や考え方を押し付けようとする、要は社会の入り口の役目を果たす存在、社会の代表でもあるかのような存在「お前なあ、社会に出たらそんなもんじゃ通用しないんだぞ」とかいう父親もその象徴・・・・・・これは古典的に言えばという事ですが、この構図というのは根強く生きながらえている場合も多々ありますし。
父親・・・・自分を規定するもの・・・・自分を評価するもの・・・・自分が従うもの・・・・ある意味、なんとなく恐怖の対象でもあるかのような。
この父親が、自分が参入した社会とか、会社とか、先輩や上司に置き換わる。
会社や先輩や上司は、自分を規定するものであり、なんとなく恐怖の対象でもあるもの(ここで反発するか、従順になるかというのはありますが)。
ご自分でも認識のない中で、こういう構図に苦悩していらっしゃる方というのはいらっしゃいます。
これは長い時間をかけて、自分の意思に反して作り上げられてしまった心性ですから、一気に変えるのは難しいでしょうが、少しずつ時間をかけて適正な認識に修正してゆけばいいのだと思います。
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