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愛について

2022年02月03日 14:13

精神分析的に言う愛とは、べつに、美しいものでもないし人から尊敬される態度でもない、なぜなら愛とは単なる激烈な感情であり両価性を有しており、その対象を奪いたいという強い執着でしかないのですから、ただ、だからこそ究極的に純粋ではある、そして純粋だからこそ人として、それは自分一人では決っして生き続けられない存在であるからこそ、奪うという一切尊重のない行為は暴力にも通じる、それは非難されても仕方のない態度なのだと思います。

自分にとって大切なもの、愛の対象、どのように扱うのがより良いのでしょうか、奪うという事はそこに相手を尊重する態度はないという事そして、それは大きな暴力でもある。

結局のところはその真逆を演じ続けるのがいいのでしょう、それは葛藤や衝動という自分との戦いなのですが。

自分の奥底から湧き上がる、そのものを奪ってしまいたいという衝動を抑圧し続け、与え、守り、赦し、尊重する、これは理性による効果として、衝動を抑え続ける事に成功している自分を、誇るしかないという、ある意味、孤独な闘い。

これはセリーとして機能するのだと思います、自分を愛する為の一つの、セリーとして。

誰かを愛するという事は、ややこしい迂回を経由して、自分自身を誇り愛するという事なのですね。

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