神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。


手汗生チョコ

2021年12月31日 18:32

大晦日の夕刻、駐車場空き待ちの車の列、明日はお店が休みなので割安になっている事を見越して閉店も少し前に半額の値札が付けられている、霜降りの牛肉や刺身の盛り合わせや、お節に見立てた洋風オードブルのセット。

年越しというのは御馳走を食べる贅沢が自分に許されているのでしょうか、普段の精肉売り場ではあそこまで霜降り牛肉に目を血走らせた人々は集結してはいない、手に取り豚のバラ肉を買い物かごへ放り込む変哲のない日常、刺身もそうですね、マグロの赤身のパックが沢山陳列されているスペースから、赤身を押しのけて薄桃色にギラギラと輝きを放つ、本マグロの大トロ。

カニのコーナーで店員さんに「何時ごろ半額になるかね?」と囁いている上品な装いの高齢の女性、その後ろでキョロキョロと手持ち無沙汰なジャージ姿の旦那さん。

昔ながらのおせち料理というのは、あれは、御馳走という事でいいのでしょうか、万が一あれが御馳走なのであれば、今ほど牛肉や刺身の盛り合わせに人は群がらないような気もするのですが。

手間暇がそのまま御馳走に直結するのであれば、かなり下拵えや調理味付けに時間のかかる、お節の群像というのは間違いなく、最高の御馳走なのでしょう、焼くだけの肉や醤油に浸すだけの刺身とは、雲泥の差なのですが。

今この瞬間、一番食べたいものは・・・・・・モスバーガーとコージーコーナーのチョコレートケーキだったりしますが・・・・・・・・・・。

よく「何を食べるかじゃない、誰と食べるかだ」とか訳知り顔に嘯かれたりもしますが、僕が思うにそれはまだまだ浅いように思え「何を食べるかじゃない、誰が作ったかだ」なのだと思います。

付き合いたての自分の彼女が一生懸命、手汗をすら練り込みながら想いを込めて作ってくれた生チョコ、高級洋菓子店の小ぶりのワンパレット4.000円の洗練されたチョコレート、勿論手に取るのは手汗生チョコですね。


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