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捉えどころのないもの
2016年07月18日 09:38こうやって文章を書こうとする時、例えば人の話し声や、テレビの音や、歌詞のある音楽もそうですけど、何らかの言葉が自分の中に入ってくると、その入ってきた言葉に邪魔されて、自分の中から自由に言葉が出てこなくなります、要はなにも書けなくなるという事なのですが。
これは集中してしまえば大丈夫・・・とかそういう事ではなくて、ダメなんですね、全く自然な言葉が出てこなくなってしまう。
そうすると、理性によって書くという事になってしまうので、全然自分の言葉にならない。
いつも微かに浮かび上がってきた言葉を手繰り寄せながら書くので、だから脆弱性の中で出力しようとしているのを入力によって邪魔される、というイメージなのですが。
無意識的な所(心?)の中にある言葉を出力しようとしているのを、意図しない言葉の入力によって妨害される、という事なのだと思いますが。
こういう時に人は「ちょっとごめん、静かにしてくれる」みたいな事になるのかもしれないですね。
・・・・・もっと突き詰めると、無意識的な部分と心というのも厳密には別のもので、言葉が集まっている場所にある、言葉が欠けている一部分というか、破れているいる部分というか、空白の部分というか、その部分を称して、感覚的に、心という言葉で言い表すのかなと思わないでもないです、なにか捉えどころのないようなものが湧き上がってくる場所・・・・・心って捉えどころがなかったりもしますしね。
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