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星の王子さま

2016年02月16日 20:54

「星の王子さま」タイトルは知ってたのですが、この年になって初めて読む機会を持ちました。
優れた本は、自分の成長の度合いによって受け取り方も全然違ってくる、などという事も言われますが。
学生の頃に読んだものが、数十年後あらためて読み直してみると、自身が経験を重ねたことによって、新たな発見が・・・・・、とか。

なんとなくですけど、そういうところに位置づけされる「本」というものではなくて、なんというか、自分を確認し続ける目的で生涯近くに置いた方がいいのではないか、というような、そんな感覚を覚えました。

物語を読む・・・というか、そうではなくて表現が難しいですけど、作者から自分が分析されているかのような、確かに本を手にして活字を追ってはいるのですが、ワンフレーズごとに読むという行為が中断されて、自分の内面に入り込んでいってしまうような不思議な経験。
手に持っているのは確かに本なのですが、内省に入り込んだ瞬間に、手にしているのが本から鏡にすり替わってしまう。
自分の心の在りようを映し出す鏡。

「一冊の本」というか「自分次第で活字の裏にある情報量がどうにでも変化する音としての集合体」といった感じのような気がします。

僕の場合は読み進めても、殆ど本の内容は頭に入ってきません、一行読み進めるたびに自分の経験や想いに意識がいってしまって、物思いに耽ってしまいます。

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