神奈川県藤沢市城南 東海道線沿線のカウンセリングルーム。辻堂駅より国道一号線方面へ徒歩12分。10:30~21:00、年中無休。
気が付けば自分も、大した事ない大人の側に。
2015年12月28日 09:23僕(僕ら)は10代の頃、大人なんか大した事ないと思っていました。
でもこれは、根拠があってそう思っていた訳じゃないんです。
ただ反抗して、斜に構えて、そう思い込んでいたかっただけなのかもしれません。
「あの子カワイイ」とか「○○高校のやつがよ」とか「部活休みて~」とか「バイク欲しい」とか「腹減った」とか、そんな事しか考えてなかったし、大人の社会からは遮断されてた、ニュースなんか全然見ないし。
いい意味で純粋培養で、だからそれ故に、逆に社会人との接点もあまりなくて、いずれ自分も参加するであろう社会を大した事ないなどと思えたのかもしれない。
いずれ自分も参入するのであろう社会に対する不安な気持ちを打ち消すためになされる、無根拠な侮蔑・・・、みたいなね。
今の10代の人達だって、もしかしたら大人なんか大した事ない、と思ってる人もいるのかもしれないけど、僕らの頃と違うのは、それは多分、きちんとした根拠に基づいて、大した事ないのだと思っているという事なのかな、大人社会の情報はいくらでも入ってくるし。
今は、学生と社会人の垣根だってあやふやなのかもしれないし、SNSで自然とつながっちゃってたりもするんだろうし、接点はいくらでもあるのかね。
バイトにしたってブラックバイトという名付けが象徴するように、社会のありようを身をもって体験してしまったりとかも。
根拠がない中で大した事ないと思い込んで、社会に出てそのままイケイケで通すか、一旦しおらしくなるか。
根拠に基づいて大した事ないと確信して、社会に参入する前にさまざまな学習と心づもりを得る事が出来るか。
馬鹿にするという根本は同じなんだけど、取り巻く状況が全然ちがいますね。
極端に書いてしまいましたが、僕らの時代だって、すべての人が大人に対してそう思っていた訳ではないですし、きちんと敬意を持っていた人だってたくさんいたのでしょう。
今の時代だって、それでも社会は信頼に値するものだと考えている若い方だって、たくさんいらっしゃるのでしょう。
あっ、気が付けば自分もいつの間にか大した事ない大人の側だった・・・・。
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