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現実空間 電脳空間

2017年02月02日 09:12

コンピュータやインターネットが発達して情報のやりとりが容易になって、電脳空間というものが発生した、整った。
個人間というよりは、もっと大きな社会間とか共同体間で・・・・・・・・・その電脳空間の効果の一つというのは、現実空間と電脳空間を別の領域として並置した時ーーーインターネット以前には現実空間しかなくて、そこに愛や憎しみが混在していた訳ですがーーー見たくないもの、それは人間の嫌な部分やドロドロした部分、それを電脳空間に追いやって、現実空間を綺麗にする、となると、現実空間には美しい人間の理想の像が・・・・諍いや憎悪は電脳空間で表現して、現実空間では自分たちの住んでいる世界の素晴らしさや美しさを、なにくわぬ顔で表現する。
なにかこんな感じにどんどんなってゆくのかな、などと僕はおぼろげにイメージしていたように思います。
電脳空間ではやり合ったとしても現実空間では抱きしめ合っている、そしてやり合っている自分と抱きしめ合っている自分は人格が二つに分裂しているので、互いの自分は殆ど関与し合っていない、やり合っている自分もその時は本気だし、抱きしめ合っている自分もその時は本気・・・・・・人間ってこんなふうに分裂してゆくのかな、とかチラッと思ったりもしたのですが。
現実空間に対して電脳空間、優しさや親切に対して憎悪や怒り、なにか妄想分裂態勢がくっきりと住み分けるイメージ。
しかしこれは全然的外れだった、まあ、僕が勝手に想像したことでしかないのですが。
特にSNS以降というのは電脳空間でつぶやかれた内容に現実空間が敏感に反応する・・・・・・こんなような流れになっているようですね。
これは電脳空間の侵食なのか、リアルはどこにあるのか、電脳と現実が混然一体となって速度だけが増してゆくのか、でも、そんなに加速し続けたらどうなっちゃうのかな、とか言いだすと大袈裟になってしまいますが。
上手に利用出来れば、という事でいいのか、慣れれば、それは速度に・・・・速度に慣れればうまく活用できるのか・・・・・・・多分そうなのでしょう、人間のモデルが刷新される、もうされてるのかな、意思決定速度の向上、情報処理能力の格段の向上。
・・・・・・ここから先は、ほんと、どうでもいい余談ですが・・・・・・考えようによっては、電脳と現実、電脳の侵食もしくは現実の浸潤とか、不安に駆られ電脳空間を気にかけずにはいられないと言ったような、不安にまみれた現実空間とか。
電脳と現実が混然一体、と考えると、それって妄想分裂態勢を経て自我が統合される過程、じゃあこれ、SNS前夜に抑鬱態勢があったのかどうなのか、もしあったのだとしたら、これは新たな人間モデルが発生して、古い人間に成長を促しているという事・・・・・・みたいなファンタジーも成り立つのかもしれませんが。
でも、自我なんてものだって想像的なものでしかない訳ですしね。
そんなふうに考えた時、妄想せずにはいられない人間というのは電脳空間にとても親和性があるのでしょうね。


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