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痩せ我慢
2021年03月26日 13:32全くもって主観でしかないし私見でしかないのだけれど、ある程度年齢のいった男性に話した時にはアグリーと言ってもらえることも多いし、それなりにテーゼとしても機能する。
僕らは年齢を重ねれば重ねるほど、いやそんな綺麗な言葉でポエムを纏う必要はないか・・・・・・・だから歳をとってくると、そう、歳をとると性愛の文脈は二の次三の次に成り下がる、それに取って変わるように浮上してくる想いは、頼られたいとか、守りたいとか、安心させたいとか、要は、誰かの居場所でありたいという想い、自分が居る事によって、それは多くの場合精神的にという事ですが、だから精神的支柱、拠り所、そんなようなものに成り上がれる事を望む、誰かを守る自分、誰かに必要とされる自分、そんなような自分を形成する事によって自己を保とうとする。
ここでは性愛の文脈は排除されているのだから、勿論異性、女性でもいいし男女関係なしに若者でもいいし30代40代でもいい、要は相手が「この人は自分より大きい、頼りになる、安心できる」というように思ってくれさえすればいい訳です、まあその認識が正しいかどうかは別として、人は期待されればその期待に沿うように自らを生成し始める能力を保有していますしね。
その為にのみ、鍛錬し続けなくてはいけないし研鑽し続けなくてはいけないし、なによりも低次の欲望を放棄しなくてはいけないのだろうし、そうある意味、スノビズム、痩せ我慢、全ては痩せ我慢の報酬としてしかもたらされる事はない、そしてそれこそが自分が自分である事の、大きな喜びにつながるのであればそれでいい。
僕ら男は、歳をとればとるほど、痩せ我慢して温厚な人格者を、演じようとするのかそれとも、温厚な人格者という自分が理想として掲げた、青年期に抱いた大人の男の理想の像にキャラとして率先して入り込んでゆくのか。
包み隠さずに言い放てば、僕らはこの程度の単純で馬鹿な生き物でしかないのだと思います。
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